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[ 徒然 ] ジャンバラ屋:村上元さんの風を感じて    2004年3月8日 はやかわ

 

 

社会的役割を離れた個人の出会いの場、アーティストを育む空間、地域活動の拠点として

法然院サンガ ジャンバラ屋:村上元[読経]

 

法然院(ほうねんいん). ... 住所. 京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30.
電話番号. 075?771?2420

 

哲学の道に沿って 銀閣寺道を進むと 車止めの右50mに「おめん」。

おめんの裏 哲学の道を78分、法然院の石段が東山の杜にいだかれて眼の前です。

茅葺きの山門をちょっと登ると白砂壇と ちいさな講堂がちんまり。

 

 

[ 白砂壇ハクサダン ]

 お勤めというよりは修行の意味が濃いそうです。

基本は 「水の流れ」「波紋」「季の華」

一日がかりで 新入シンニョウが先輩僧侶に教わりながら、

あるいは 僧同士が相談しながら えがく文様を決めるそうです。

 

雨などで崩れた時は すぐつくるのだそうです。

ふだんは23週間毎に与えられる「お題」

 

江戸時代 浄土宗と禅宗が仲が良かったころ 禅宗の枯れ山水様を取り入れました。

以前は規模も広く 四つ白砂壇が、現在の池のあたりまであったそうです。(修行僧談)

 

白砂壇ハクサダン62kb

 

ちんまりした講堂では 十数人の仲間たちが「笑う骸骨展」を 11日まで

僧堂では、品の良い婦人が 古代染め「梅染め」を復活させていました。

 

 

 

 

感じるこころさえ あれば、、、、

冬:蒼空・水樋kiri600pix

 

毎日 お掃除のおばさんが水盤に華を添えています。    [水盤 kirikiri560pix]

 

 

染めファンとレゲェバンドの追っかけが混在した、

畳の上を 飛鳥の風が渡っていった。

 

野太いが静かな 元さんの読経が始まり ギターとシンセ、ドラムが追っかけていく。

「今野 敏」の世界が現実にあった。

やがて 声明になり 静かに閉じた。

 

久し振りにお経を聴いたのだが、不思議な余韻が残った。

法然院は息づいています。

 

法然院 梶田真章が述べて居られるように 法然院全体が、「サンガ」の「風」に満ちて

いました。

法然院・村上 元

                       村上 元

 

 

 

 

サンガは、サンスクリット語で共同体を意味する言葉です。

漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。ですから元々の僧は、出家者個人を表わす言葉ではなく、佛教を信ずる人々の集団を意味しました。

佛(真理を悟った人)・法(真理・教え)・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは、仲間を大切にすることを意味しているのです。

私は法然院にご縁のある方々の集いを総称して「法然院サンガ」と呼んでおります。平たくいうと『法然院ファンクラブ』のようなものです。私は寺は開かれた共同体でなければという思いで、当院をコンサート、個展、シンポジウムなどの会場として積極的に提供したり、環境学習活動などを主宰したりし、その結果、様々な集いが当院を舞台に開かれ、活動を通じて親しくなった方々(特にアーティスト)の応援も積極的に行ってまいりました。

私は、寺は、いわゆる布教活動や先祖供養の場としてだけでなく、社会的役割を離れた個人の出会いの場、アーティストを育む空間、地域活動の拠点など、様々な役割を果たしてゆくことができると考えております。法然院には、皆様方の日常とは違った時間が流れていると思います。特に念佛を唱えていただかなくとも、当院に集われる皆様方が、普段とは違う自分を発見していただいたり、○○会社の社員としてではなく、一つのいのちとして他のいのちとのかかわり方を見つめ直していただければ、誠に幸いでございます。

皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げております。

法然院 梶田真章