徒然:[はんかしゆい] 広隆寺・弥勒菩薩・半跏思惟像            2004214

 

毎日 寓居に どう荷物をおさめるか に 悩みながら、みなさんに会える日を楽しみにしています。

いいだしっぺで 幹事の岩野さんを混乱に巻き込んで 反省しています。

全体に関わる事柄、参加日程、宿泊希望ルームタイプ、往復の団体か個人でか、など すべて

岩野さんへ 確実に ご連絡おねがいします。

わたしも はっきりとお伝えしてなかったので きのう正式にMailさせていただきました。

 

清水 貴さんや、しみず千恵子さん、梅原 幸子さん には 今回 お会いできないようですが、

いつかの機会を楽しみにいたします。

 

永野さんの「唐招提寺」という ひと言が ほとんど思い出さなかった「広隆寺」を 思い出させました。

唐招提寺(唐から偉いお坊さん・鑑真和上・を、招いたので、唐招提寺と名づけられました)

は奈良なので みなさんと一緒に行くに譲って今日は「はんかしゆい像」です。

唐招提寺・鑑真和上像、千手観音、盧舎那仏は 次回の「徒然」で お送りしましょう。

 

 

半跏思惟像はんかしゆい薬指・右手 220pix

 

半跏思惟像はんかしゆい薬指・右手2 220pix

 

わたしたちが156歳のころ、昭和35年、学生のいたずらで 右御手、薬指が折られました。

わたし自身は、この事件を良く覚えています。

みなさんも ご記憶のことと思います。

 

芸大に 保存技術の教授で 西村公朝先生がおられて 実際、奈良・京都を 行を共にさせていただき

教えを受けました。

事件当時 美術院国宝修理所・所長だった先生が 1週間かけて 指を接いだそうです。

 

 

半跏思惟像はんかしゆい襞衣・背面560pix

赤松で作られていると言うのが 実感できますね。

普通 日本では 檜か、くす(樟、楠)で作ります。赤松で作られたほとけ様は 皆無です。

朝鮮半島では くす(樟、楠)が無く、赤松で ほとけ様が彫られることが多いようです。

と言うことで、はんかしゆい像は渡来なさった、と 思われます。

 

不勉強モノだった、わたしは西村先生を それ程の人とは思わず、ただのジィさまぐらいに

しか 感じていず、ただ 何故か東寺講堂での講義だけを 鮮明に覚えています。

 

この年頃になって いろいろ文献にお世話になることが増え 西村先生の文に接することが

多くなりました。

ミラノの 現・芸大教授 吾妻兼治郎さんといい 先輩方に助けられる 今日この頃です。

半跏思惟像はんかしゆい薬指・右手

 

半跏思惟像はんかしゆい薬指・右手 560pix

 

半跏思惟像はんかしゆい薬指・右手2 560pix

 

 

 

 

                              早川 正洋    もどる