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ラテン馬鹿 |
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21 大野春樹 |
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トリオ・ロス・パンチョスの「ある恋の物語」が私の人生を決定づけて早40年、それまでのロックンロール好きの少年が、一曲にしてラテン馬鹿になるなんて!! 素晴らしい曲に出合うたびに、どんどん深みにはまっていく(ジャンルを問わず、魅せられる曲は多数あるけれど)。 立高祭での、麦わら帽子に改造学生服、毛布とギターのステージでのいでたち、これが私の出発点。その後アマチュアとして演奏活動の後プロとなって以来、たくさんの方々のお力添えもあって、やっとこの歳まで唄い続けることができました。
若い頃、夢を抱いて渡ったメキシコでの数年間、スペイン語が飛び交うレストランや酒場、そこで感じたメキシコの息吹、レコードや演奏会場でしか聴けなかったラテン音楽を目の前で直接体全体で聴けることができた感激、そんなさまざまな想い出、経験が、唄の糧となって今の自分を支えていると思う。
さて、そんな自分も、世間ではおじいちゃんと呼ばれても、おかしくない歳になってしまいました。まだまだ先だと思っていた、老後という、一つのトンネルの入り口が、もうすぐ目の前、その中が、明るく照らされていることを念じて、何が待っていても、ラテン馬鹿でつき通そうと思っています。
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