平成19年9月22日 永眠


上村文雄くん、いやさ、庭師うえ村!

今年のいつ頃だったか、きみの入院の話を知らされたときからずっと心配だったことが、ついに、起こってしまいましたね。


僕は僕たちの仲間の冊子である『泰山木』誌のインタビューで、きみが、自分の立高卒業から脱サラして庭師となるに至る話を、まるで講談のような独特の言い回しで面白おかしく語ってくれたこと、そのなかで経験した原因不明の闘病生活があまりにリアルであったこと、それがきみへの僕の一抹の不安となって強くずっと印象に残ってしまったこと、いま、それらを改めて思い出します。

誰もがきみの明るい愛敬たっぷりな話しぶりに心の底から笑わせられ、その花や樹木に関する豊沃な知識に驚嘆し、きみが愛情こめて撮影してくれた花々の美しさに感動し、多くの人たちがきみの思いやり深く丁寧な仕事によって、わが庭を色とりどりに生き生きと甦えさせることができ、そして何よりも、新しい立高校舎に僕らが過去から明日へ共有するシンボルである、本物の泰山木の若木を植えてくれました。そうした優しいきみのたくさんの心遣いと行動に、残された僕ら全員が深く深く感謝するものです。

どうぞ、僕らの日々の行動を、いつものちょっと皮肉っぽい視線で、また僕らの庭の草木や花々の成長を楽しみに、あちらの世界からいつも見やっていてください。
そしてあれこれ、きみらしいあの独特の言い回しで、たくさんのアドバイスをください。
それが僕らの大好きだったきみらしい、きみでなければできないことです。

さようなら。
そう言うには、ずいぶん早すぎたよ。
しかし、僕らはいつもきみに会うことができる。
きみが植えた泰山木が少しずつ成長していくのを見るたびに、老いぼれていくだけの僕らであっても、必ず元気でいたまんまのきみを、思い出すのです。
いつかしら、泰山木の白い大きな花が、ぽっつりと咲くでしょう……

岩野浩二郎


追悼3首

・泰山木の小さき苗木植えし君
       その白き花見ず急ぎ逝く

・チューハイに浮かべし桜の花びらに
       去年の宴の君を偲びぬ

・君刈りし玄関脇の児の手柏(コノテカシワ)
       緑萌え出でやさしく佇む

Posted by: IKUE : September 27, 2007 05:09 PM



追悼句 紅葉

☆君植えし紅葉待たず逝きたもふ

☆幾山河越え来ぬ君よ散紅葉

☆君逝きてまなこ濡れたる草紅葉

☆紅葉雨叶わぬことの世に多き

投稿者 月影 : September 26, 2007 11:54 AM



☆紅葉とはきみが生きてし日々ならむ

☆紅葉映えきみが逝く道ほのあかく

投稿者 輪舞 : September 25, 2007 09:06 PM



☆命尽き散りてなお燃ゆ紅葉かな

投稿者 地図鳥 : September 25, 2007


 上村さんはこのブログに「きょうの花」を投稿くださっておりました。「桜の花びら漬け」の一連の記録も、大賀ハスの写真も「うえ村講座」に納められています。

生物科学者として蓄積された膨大な生物の専門知識をしろうとの私たちの普通の生活の中に生かせるように取り組まれた上村さん。
それはまた生物学を「象牙の塔」から「地べた」に根をおろそうとされた立高生・上村文雄のご生涯を象徴しているようにも思えました。

うえ村の久保く〜んがいなくなったちょうどその頃、
カリフォルニアには、春以来初めての雨が降りました。
珍しく雷もなったのです!
早朝、家の扉を開けると、なつかしい湿気と共にむせるような草の匂いが飛び込んできました。

ひとしきりこんな強い草の匂いに驚きながら、このなつかしさはどこからきたのだろうと不思議な感覚にとらわれました。

後になって、あ〜、きっと久保く〜んがお別れを言いにきてくださったんだとわかりました。

Posted by: Map : September 27, 2007 01:21 PM

泰山木ブログ「うえ村講座」  

うえ村講座:きょうの花(9)ホタルブクロ 2007/07/09

キキョウ科の多年草。日当たりのよい草地に普通に見られる。地下茎を伸ばしてよく
増える。種子でもよく増え、盆栽の鉢などにも芽を出すことがある。

花器:韓国焼酎空き瓶    (H19.6.22 記)

庭師うえ村 きょうの花(9)  ホタルブクロ

 
草丈は生育環境により、20〜80センチ以上と変化に富む。花色は薄紫が多いが、紫系の花によく見られるように、濃紫〜桃色〜白色まで変化がある(写真は異なる3色)。

筒状の花の内面には褐色のソバカス様斑点がある。ときとして、二重(ふたえ)咲きを見る。
ホタルブクロの属名はカンパニュラであるが、園芸界でカンパニュラというと、洋種のフウリンソウを指す(花は上向きに咲く)。「庇を貸して母屋取らるる」の感。

名前の由来は釣鐘型の花に捕らえた蛍を入れる袋にたとえたもの。また、火垂る袋:提灯の意とする説もある。事実、三多摩地方の方言に「チョウチンバナ」がある。同様、三多摩方言には、「トッカンバナ」もあるが、袋の口を押さえて手のひらでたたくと「トッカン!」と、爆発音(?)がすることに由来するという。

花器:韓国焼酎空き瓶    (H19.6.22 記)
追記:写真は6月4日撮影。以降体調を崩し、送信できませんでした。6日菖蒲、10日菊をお詫びいたします。なお、そんな訳でしばらくの間、休載させていただきます。 
上村(庭師うえ村)


きょうの花(8)コアジサイ 2007/05/26

コアジサイ <ユキノシタ科>
花器: 市内割烹旅館(なぜ我が家に?)の○?焼徳利、同楊枝差
(無粋ながら比較のため百円貨) 

本州以南に自生する落葉小潅木(1.5メートル前後)。アジサイ属特有の繖房状
の花をつけるが、径5センチ前後、装飾花(萼が大きくなって花弁状)もないことか
ら、地味な花である。ただし、密集した枝々にさくので、群落ではよく目立つ。半日
陰と多湿地を好む。周囲の木が大きくなると生育できない。花色はほぼ白色である
が、若い茎は藤色なので、薄紫に見える。
 桧原村・白岩の滝付近でこの大群落を見、その素晴らしさに息を飲んだ。地上の雲
海。
 あちこちの山野草店で「奥多摩コアジサイ」「甲斐コアジサイ」等、地名を付けた
ものが販売されているが異同は不明。
 繁殖は挿し木で容易に活着する。これができない者は挿し木繁殖を諦めるべきであ
る。水切れに弱いので、地植えがおすすめ。
 一昨年、お客様にサービスでお植えしたら「今年見事に咲きました」と嬉しいメー
ルをいただいた。
 ポケット図鑑の絵では花の大小がわからないので、アジサにこんな素晴らしい仲間
がいることを知ったのは大人になってから。
  花器: 市内割烹旅館(なぜ我が家に?)の○?焼徳利、同楊枝差(無粋ながら
比較のため百円貨)  <平成19、5、24記>
2007年5月24日(木) 午後3時54分 ML 投稿

きょうの花 (7) オガタマノキ 2007/05/25

本州中部以南の山野に自生する常緑高木。

樹高20メートルに達する。我が家では大木を庭に植えることもできないので、鉢栽培している。数点の成書には「最も格の高い榊として各所の神社に植えられる」とあるが、私はまだ 見たことがない。

花木の王者タイサンボクやホウノキのごく近縁であるが、本種は脇芽に花をつけるので、
別属とされる(タイサンボクは枝の頂に花)。ただし、花や葉はわずか3センチ程度
で、花木の王者とは比較ににならない。花が小さいうえ、花色も地味であるが、それ
を補うように得もいわれぬ芳香がある。開花直前の莟は京料理のツマ(百合根を赤く
染めて桜のはなびらに見立てたもの)に似てかわいらしい。
開花するとすぐに散ってしまう。
今回の撮影時もそよ風一吹きで散ってしまった(花器:益子焼ミルク差)。鉢の花を再度撮影した。

某女が「ちひろ美術館で見た」という花はこれではないか?
なお、同属に中国渡来のカラタネ(唐種?)オガタマがあるが、花弁内側が白いこ
とと、新芽の産毛が多いことで区別される。カラタネは強いバナナの香りがするた
め、「バナナツリー」の名(英名)で市販される。東宮御所で満開のこれを見た。
果実は紅色で美しいとされるが、残念ながら鉢栽培では結実しない(管理不
良?)。
名前の由来は神社の神木として「神霊を招祷(ヲキ)奉る」が転じたとされる(何
かこじつけ臭いが)。
 <平成19.5.13記>

きょうの花(6)オキナグサ

写真/ML #7777 2007年5月8日(火) 上村・投稿をご参照ください。

オキナグサ(キンポウゲ科 )(牧野博士はキツネノボタン科と記載)
本州以南の向陽山野に自生する多年草。長野県で大群落を見たが、周囲の高木が茂っ
たとたんに、消えてしまった。
全草白いウブゲに覆われ、羽状の葉も観賞に耐える。


開花時はせいぜい10センチ程度の草丈で、花はうつむきに咲き、完全に開かない
(写真 花・4/11撮影) 、種子を結ぶと花茎は一気に伸びて30センチくらい
となる。種子には長い羽状の毛がある。種子を結んだ当初は一方向に毛が伸びるの
で、翁のあご髭のように見える(名前の由来)。さらに、熟すると毛は四方に広が
り、毛槍様となる(写真 種子・5/6撮影)。毛槍様を見ると、漢名白頭翁の方が
適しているように感じられる。
ある趣味本には「種子の発芽は極めて困難」とあるが、日当たりさえよければ種子で
いくらでも殖やせる。
昔は赤痢の治療薬として用いられたという。
何とイチリンソウの近縁種である。セイヨウオキナグサは同属別種。 (平成19年
5月8日記)

きょうの花(5)セキコク 2007/04/27

我が家のセキコクは恩師浅野先生がご愛培のものを無心した。
先生談「必ず幹に着生させて下垂する風情を楽しむこと」
セキコク
(本によってはセッコクとも。別名長生蘭)<ラン科>

わが国中部以南に自生する。丈は15〜20センチ、花は2〜3センチ(写真)。着生植物といわれるもので、樹幹や岩に着生する。幹に着生したものは自身の重みで多くは下垂する(写真)着生とは土のかわりに幹などが生活の場である。ヤドリギやナンバンギセルのように寄生ではないので、着生相手に被害を及ぼすことはない。栽培では多くの場合ミズゴケ植えとするので直立する。

花には洋種デンドロビュウムにはない芳香がある
人気の洋ラン・デンドロビュウムと同属。漢方では健胃強壮剤として用いられる。

セキコクは漢名(ヘンは角、ツクリは斗)の日本読み。

江戸〜明治にかけて、葉や茎の変化したものが騒がれ、人気のあるものは一茎で家が買えるほど高価であったとか。高校時代、高尾のケーブルカー駅付近の高木に多数咲いているのを見た。

我が家のセキコクは恩師浅野先生がご愛培のものを無心した。先生談「必ず幹に着生させて下垂する風情を楽しむこと」。カキに付けて数年でかなりの大株となった。(平成19年4月26日記)

中気、アル中に加え、ボケもだいぶん進んだ様子。
セキコク写真送ります。 庭師 うえ村 2007年4月27日(金) 午前6時07分

きょうの花(4)ヤマブキソウ 2007/04/25

ヤマブキソウ(ケシ科)
わが国原産で北海道を除く全国に分布する。草丈は30センチくらい、花は径5センチ、花弁は4〜7枚<写真1>で、同じ種類で花弁数が異なるのは少数派。
写真1 花器:自作一輪挿し

この時期の山野草はわずかな環境の違いで、開花期が異なる。4月1日、多摩センターのお客様庭では満開であった。
宿根草なので、放っておいても大株となる。個々の花の寿命は短いが、次々と開花するので、大株では長期に楽しめる<写真1>。

また、爪楊枝のような鞘に入った種でもよく増え、親株から離れたあちこちに生えてくることも多い。アリがこの種子を好み巣へ運ぶから という(途中で落としちゃう?)。

落葉樹の下を好み、この時期よく目立つ。花後、直射日光が強い場所は苦手な様子。
この花は朝日とともに開き、夕方に閉じる。

写真2
手前のイチリンソウも同様。
ケシ科の多くがそうであるように、有毒植物であるが、茹でてよく水に晒せば食用となるという。また、漢方では消炎鎮痛薬として用いられる。
漢字で書くと山吹草、ヤマブキはバラ科の木本で花弁は5枚(一重の野生種)一見すると花色がよく似ていることから。この近縁種にはホソバヤマブキソウ、セリバヤマブキソウがあるが、まだ見ていない。(平成19年4月20日・記)

ご注意:食い意地の張った私の文章にはしばしば山菜としての記述があると思います。私が食べて無害であったものは調理法や味を記述、経験のないものは今回のように伝聞調で記述しますので、ご承知ください。万一、事故があっても責任は持てません。毎年、この時期になると、イチリンソウ(ヤマソバとも)とトリカブト(毒)、ギボウシ(ウルイとも)とコバイケイソウ(毒)を間違えて中毒したニュースが流れます。私にはどうして区別できないのか不思議でなりませんが。 庭師うえ村

きょうの花(3) ヤマシャクヤク 2007/04/12

 第3回はヤマブキソウを予定し、説明文まで作ったのですが、このところの朝晩の
冷え込みですっかり開花が遅れてしまいました。昨日、東京・日の出町の”山野草
命”のお客様へお伺いしたら、ヤマシャクヤクが見ごろでした。急遽第3回はこの花
に。
ヤマシャクヤク


ヤマシャクヤク(キツネノボタン科)
 栽培品のシャクヤクにごく近い種類であるが、別種。全国の山野の樹下に自生す
る。太い肉質の根を持ち根で増える多年草。種を蒔いてもよく発芽するが、開花には
3年ほどかかる。栽培はわりあい容易ではあるが、環境が変わると一気に消えてしま
う。
 種子の鞘は種子が熟すと開列し内面は鮮やかな赤色、種皮は漆黒なので、その美し
さには目を見張る。
 花は花弁数5〜7枚と不定。写真にあるように、完全に開くことはなく、広口の壷
型で終わる。

ヤマシャクヤク

 シャクヤクの根は漢方で補血、鎮痛薬として用いられるが、わが国へ渡来する前は
ヤマシャクヤクが同様に用いられたという。
 栽培種と異なりまことにつつましやかで清楚。「おれが、おれが」の毎日を反省。
もっとも秋にはその種子でしっかりと自己主張している。変種にベニイロヤマシャク
ヤクがあるが、山草店であまり高価であったので、諦めた。
(平成19年4月12日記) 庭師 うえ村

今日の花(2)フジザクラ 2007/04/01

フジザクラ (バラ科)

故・牧野博士は正式和名をマメザクラとするが、フジザクラと一般的に呼ばれている。
写真1

本州中部以南に自生するが、富士山、箱根連山にはたしかに多く、富士スバルラインの沿道は時期になるとこの花ばかり。GW頃の奥多摩の山々にも新緑のなか煙るように見ることができる。

樹高は3〜4メートル、花は1,5cmとソメイヨシノの半分くらい。ソメイヨシノやヤマザクラは巨木となるので、個人の庭には不向きであるが、フジザクラは植栽可能。フジザクラを植えておられる庭の主人は“玄人筋”と考えている。

花色は莟のうちはわずかに紅色であるが、開花するとほとんど白色。遠目に薄紅色にみえるのは萼の色による<写真1>。

昨年、お仲間から「鉢植えに向いた桜は?」のご質問に、「旭桜」とお答えしたように記憶しているが、旭桜は花が大きいので、小品にはフジザクラが勝っている。 


写真2
<写真2>は樹齢およそ10年、樹高21cmであるが、小さな花とよく調和がとれている。この鉢植えは一昨年、ちょっとした油断から水切れを起こし、良い枝ぶりが枯れてしまったもの。2年待てば何とか見られる樹形となろう。

なお、萼が緑色の変種がありミドリザクラと呼ばれる。派手さはないが、実に雅味に富むと言う。一度見たいものと思っている。

ところで桜の旧字体・櫻は何となく覚えにくいが、「二階の女が気にかかる」と覚えるとよいとか。 (平成19年3月26日記)

今日の花(1)バイモ 2007/03/20

平成19年3月20日記
★ バイモ(ユリ科)
写真 1

(冠略)
バイモ(ユリ科)

鱗茎2個からなる多年生球根植物。昨年の「桜花びら漬け教室」騒ぎ(4月12日)に真っ盛りであったが、今年はだいぶ早く開花。中国から漢方薬の原料として輸入された。
草丈50センチ前後、この時期、切れ込みのある釣鐘型の地味な花をつける(写真1)

早春に芽を出し、初夏には地上部は枯れ、休眠する。茎は軟弱で上部の葉は蔓状に変化し、仲間同士絡まって転倒を防止している。種子は半透明の軍配状の鞘に1粒ずつ、風で飛ばさる。

ユリ科植物としては発芽率が高く、知らぬ間に庭を占領されてしまう。なかなか雅味のある花で茶花として珍重される。

花の内側を覗くとチョコレート色の模様があり、花形とあわせて「編み笠百合」とも
呼ばれる。 (写真2)

クロユリとごく近縁で、わが国原産のコバイモは内側がほぼ全面チョコレート色で両者の中間。バイモは漢名・貝母を日本語読みとしたもの。

早春の芽だしはやわやわといかにも美味そうに見えるが苦くて食べられない。漢方(乾燥鱗茎)では鎮咳・去痰の効能があるとされるが「良薬は口に苦し」か。

属名をフリチラリアというが、近年、外国産同属が多数園芸店に売られている。分類学上はさておき、バイモとは似ても似つかぬもの。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
栽培はきわめて容易。ご希望の向きは6月下旬、庭師うえ村まで。
球根進呈(〒のみご負担請う)。
(平成19年3月20日記)

青とうがらし

青とうがらし/シシトウ 2006年8月4日
青とうがらしの魅力はなんといっても、その香りと辛さにあると考えます。ところが、市販のものはほとんどが(形は違うが)ピーマン同様辛味がありません。



そこで、今の時期がチャンス。葉唐辛子が短い期間ですが市場に出ます。葉と幼弱果実は佃煮にして、毎年楽しむのですが、中にはマセタ果実があって、これが佃煮に混ざると辛いこと。除いたマセ果実が素晴らしい青とうがらしです。まだ種も柔らかいので邪魔にはなりません。和洋中華の万能薬味。生もよいがカレーなどに煮込んでも佳し。ただし、マセといっても子どもですから、乾燥保存はできません。冷凍しておけばいつまでも楽しめます。興味ある向きは八百屋へお急ぎを。

鷹の爪は辛味唐辛子の代表品種です。果実の形からそう呼ばれるのでしょう。乳酸菌飲料をヤクルトと呼ぶように誰かが気取って言い出したのでしょう。ちなみに関西ではナンバン(原産地から)。

ところで、(焼き鳥屋の定番)シシトウガラシというと、現在は親指くらいの辛味のないものを指しますが、明治時代にピーマンが輸入された当時の和名がシシトウガラシだったことはご存知でした?

ウメモドキ 2007/03/10

*ウメモドキ 名前の由来


「・・もどき」は似て非なるものに使われるようですが、ウメモドキは花も葉も幹も樹高もまったく(だれが見ても)梅には似ていません(根っこは?)。

花は白〜薄紫、素人サンには気付かないほど小さい花で、花期は初夏。山野に自生していますが、私は庭木として植えられているものしか知りません。庭木としての価値は冬場の赤い
実(白実もある)にあります。鳥の好物で年明けまでにはほとんど食べられてしまいます。



この木は雌雄異株なので雄株は実を付けません。漢名は落霜紅とよく体をあらわしています。牧野博士の図鑑ではその植物名の由来を簡単に触れているのですが、本項では記載なし。博士も書くのに困ったのかも知れません。

 植木屋として困るのは小枝の折れやすいこと。チョット触れても折れてしまい枯れ
ているのかと、勘違いすることも。しかも春の芽だしが遅い。

 ものすごく強くて他の庭木の敵である蔓性の潅木にツルウメモドキもあります。こ
れも秋口の赤い実がとても風情があるのですが、庭には近づけないほうがよいでしょ
う。これもまったく梅には似ていません。
 
そう言えばガンモドキも雁に似ていないと思う庭師うえ村こと久保クンでした。
2006年2月14日(火)

彼岸花 2006/10/05

この数年来、気にも留めなかったあのまっすぐ伸びた緑の茎に真っ赤な彼岸花が目につきました。まだ蕾が多く見られましたが、彼岸明けには、「すー」と姿を消すのが不思議です。

 そういえば、子供の頃この花を摘もうとして、「手が切れるよ!」と祖母に止められた記憶があります。私の田舎では、この花を「狐のカミソリ」と呼んでいましたが、皆様のところでは、いかがでしょうか。 koji okamoto , September 20, 2006
写真: koji okamoto
*川風にこころを揺らす彼岸花 KOJI
*彼岸花まだ来ないでと追い返し KOJI

FUKO 2006年9月20日(水):

★彼岸花まだ来ないでと追い返し

これは、あの世からお迎えに来ないで、ということですか?
昔は、土葬だったので、お墓に植えたりしたので、縁起が悪い花と思われていますが、
私は好きです。情熱的で。
おばあちゃんが、手が切れると言ったのは、毒があるから触らないようにと、注意してくれたのでしょう。田の土手に咲いているのも、もぐらやねずみなどから作物を守るためだったとか、聞きましたが、これは、上村さんの方がお詳しいし、正しい答えがいただけるでしょう。

庭師うえ村 2006年9月20日(水):

きれいなマンジュシャゲの写真拝見。昨年埼玉の巾着田の大群落を思い出しました。白花の変種(野生あり)もなかなかですが、外国産の黄花は?

子ども時代をどこで過ごされたかは分かりませんが、キツネノカミソリとマンジュシャゲは別物です。同じグループではありますが。キツネは一重で橙色、形は小さなユリのようです。
この仲間は春に球根(正しくは鱗茎)から尖った葉(剃刀みたい?)を出して、養分を貯え、この時期には葉が枯れて、花だけ咲かせます。マンジュシャゲの別名は幽霊花。こんなところから呼ばれるのでしょうか。


Janis 2006年10月4日(水):

ほんの10日ほど、家を離れていただけなのに季節は移ろい、我が家にも、曼珠沙華が咲いておりました。
こどもの頃、踊りを習っていて 赤い花なら曼珠沙華、オランダ屋敷に雨が降る、、、、と
私は、この花が庭に出てくるのが嫌いでごめんなさいと抜いているのですが、もとが山だったようで季節になると出て来ます。白はいいのですが、赤は外で見るのは良いのに庭には嫌ですね。でも、もう諦めましょう。人は、地球の借地人ですものね。


GETA 2006年10月4日(水):

たしかに曼珠沙華、ヒガンバナは暗いイメージがありますが、飢饉の時に代用食として多くの人を救ったり、貼り薬やあかぎれに塗ったりする薬としても使われてきたそうです。
日本からアメリカにも輸出したそうですがMapさんの近くでも咲いていましたか。


庭師うえ村 2006年10月5日(木):

そろそろ終りのマンジュシャゲ。有毒植物の代表格ですが、救荒植物としても有名です。私は食べたことはありませんが、春、葉の出る前の球根(正しくは鱗茎)を掘り出して、潰して水に何回も晒してやると、有毒成分が抜けて良質な澱粉が取れるそうです。

前にも書きましたが、この植物は今抜いても、駆逐できません。春、葉が出たら抜きます(できれば球根も)。そうすると、養分を作れず枯れてしまいます。でも、少しは残したほうが秋の風情が・・・

ナンバンギセル 2007/10/04


写真:ナンバンギセル/三浦先生のHPより

今のところに越してきたころ、ススキの原だったころの名残があって、ススキの根元にナンバンギセルが咲いていました。ススキに寄生する植物で、ススキの元気がなくなったらこの花も絶えてしまいました。
残念に思っていましたらある人から種?胞子?をもらい、もうススキがないのにどうしよう、
と思っていたところ、野草の会に入っている方からミョウガの根元でもいいのよ、と伺い、庭のすみのミョウガ畑にいいかげんに蒔いておいたのです。翌年、何も生えてこなかったので
やっぱりだめだった、ともう忘れてしまっていました。
一昨年、ミョウガをとっていたら、なんか白い芽のようなものが固まって生えていて、ミョウガの芽とは違うしなんだろう、とそのままにしていたのですが、しばらくしてそこにナンバンギセルの白と紫の2種の花がたくさん咲き始めたのにはうれしいびっくり、でした。

万葉のころには「おもいぐさ」という床しい名前がついていたというのに、いつのまにか(江戸時代?)こんな即物的な名前(特に悪いというのでもないが)が本名になってしまったようです。
いつも思うのですが、花の名付け親がいかなる人間かで、花の<人生>?も大いに変わってくるような、、、。一生懸命咲いている花には、やはりかわいい名前をつけてやりたいな、と思います。マツモト 2006年9月4日(月)


庭師うえ村 2006年9月8日(金)

秋が深まるころ、キセルが乾燥し皺々となります。これを鞘ごと紙製袋(通気性のないビニール等は不可)に入れ、陽の当たらない風通しのよい所で春まで保管します(採取時期が遅れるとどこかへ飛んでしまう)。春にススキやミョウガの新芽が動きだしたら根の部分に種子を摺り込むように蒔きます。鉢植えの場合は潅水時、種子が流される心配があるので「ミズゴケで覆うとよい」と書いた本もあります。発芽率は低いので、タップリと。
以上、義父がやっていた方法です。小生自身経験はありません。

宿主(ミョウガ)ごと移植する方法は術書に載っていませんが、種子さえ付いていれば移植できるでしょう。どなたか、挑戦・結果ご報告を。


うえ村 2006年9月7日(木):

ナンバンギセルというと、ススキが宿主と良く知られていますが、知人談では「ススキではかろうじて維持できる程度であったが、ミョウガに付けたら増えすぎて困るくらい」とのことです。

寄生植物とはいえ、高等植物ですから、胞子ではなく種子で増えます。ただ、ものすごく小さな種子(小生知るかぎり最小)です。開花時期の移植はほとんど不可能ですから「栽培希望の方には実った種子を差し上げます」と看板を出されてはいかがでしょう。

展示会等に出品されるものは屋久島ススキというきわめて小型のススキに寄生させる場合が多いようです。小生手持ちがありますので、ご希望の方はご一報を。丈が低いだけにナンバンギセルの花がよく目立って鑑賞できるわけです。

高等寄生植物はランやイチヤクソウの仲間に多くあります。しかし、寄生植物はその立場をよくわきまえていて、宿主を枯らしてしまうことはないそうです。先日の新聞に「老後資金に貯めた6千万をロクに仕事もしない子供達に使われてしまった」との相談が載っていました。イヤハヤ


うえ村 2006年9月7日(木)

ナンバンギセルというと、ススキが宿主と良く知られていますが、知人談では「ススキではかろうじて維持できる程度であったが、ミョウガに付けたら増えすぎて困るくらい」とのことです。
寄生植物とはいえ、高等植物ですから、胞子ではなく種子で増えます。ただ、ものすごく小さな種子(小生知るかぎり最小)です。開花時期の移植はほとんど不可能ですから「栽培希望の方には実った種子を差し上げます」と看板を出されてはいかがでしょう。

展示会等に出品されるものは屋久島ススキというきわめて小型のススキに寄生させる場合が多いようです。小生手持ちがありますので、ご希望の方はご一報を。丈が低いだけにナンバンギセルの花がよく目立って鑑賞できるわけです。

高等寄生植物はランやイチヤクソウの仲間に多くあります。しかし、寄生植物はその立場をよくわきまえていて、宿主を枯らしてしまうことはないそうです。先日の新聞に「老後資金に貯めた6千万をロクに仕事もしない子供達に使われてしまった」との相談が載っていました。イヤハヤ


うえ村 2006年9月9日(土)

1 栽培場所として、A書には「日当たりよく風通しのよいところ」B書には「日陰で栽培すると紫色が鮮やかになる」。趣味本にはよくありがちなことです。どちらでもよいのかな。

2 シャガは羽村の山にもたくさん自生していますから、山野草と呼んでもよいのでは。どこの庭にも植えられているので、栽培種と勘違いする人が多いようです。もっとも、ドクダミやハコベを山野草と呼ぶ人はいないので、きわめて人為的、科学性に欠ける呼称ではありますが。

大賀ハス

大賀ハスのこと 2006年6月14日

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・写真撮影:庭師うえ村こと久保クン

★大賀ハスまず一つ咲き始まりぬ 風子

大賀ハスの栽培はきわめて簡単。だれでも毎年楽しめます。ただし、盛夏は毎日潅水の必要があることと、午後3時までは充分な日照を確保できることが条件です。小生著の「指南書」に基づき成功しているお客はたくさんいます。

* 大賀ハスのこと(取りまとめて) 2006年6月16日(金)

ハス(和名)の学名はNelumb rusifera(規則ではイタリック体表示)、「コロンボ語の現地語でハス、堅果を持った」のラテン語だそうです。インド原産ですが、類似の植物は北米にありキバナバスと呼ばれます(モンゴロイドが運んだ?まさか・・・)。両種とも容易に交雑するので、同じものかも知れません。

したがって、観賞用も食用も同じ種類です。当然、観賞用の花は変化に富みますが、蓮根は貧弱です(大賀ハスはキュウリくらいの太さ)。もっとも、食用の花も大変美しく、日立の単身赴任時代、この時期、常磐線の車窓(水戸、勝田近辺))から鑑賞したものでした。当然、大賀ハスも食べられます。野崎サンが報告してくれたとおり、お客様の保育園の園児に食べてもらっています。この間の桜漬のときもキンピラでお出ししましたが、皆サン泥酔していたから記憶にあるかどうか。味は食用ハスはシャリシャリ感がありますが、大賀ハスはネットリ感。食用ハスとサトイモの中間といったところです。色は黒い。亡き母は「支那バスはナリばかり大きくて味がない」と言っていましたが、大賀ハスは何と言うでしょう。

話は飛んで、ハスをお買いになるときは芽のついたものを買いましょう。生産者は芽イモと呼んで、旨いとされています。

ハスの葉には細かい突起が無数にあり、水が玉になります。子供のころ、羽村でハスの栽培はないし、「喰えもしない」生花店もありませんでしたから、同様水玉となるヤツ頭の葉の水で七夕の文字をかきました(そのせいかずっと悪筆で悩む)。

ハスポンの話は中学の国語教科書に「水鳥のバンの水音(鳴声?)を聞き間違えた」と載っていた記憶があります。そういえば高校漢文の最初はハスがテーマでした。

羽村では、米の転作田んぼに(チューリップ畑傍)大賀ハスが栽培されており、時期には鑑蓮会、沢の井提供(?)の象鼻杯も開催されます。

最後にハスは普通蓮根を春に植えつけて栽培しますから、遺伝的には親と同じもの(クローン)です。ただし。種からもよく発芽して(クローンではない)増えます。知識のない人が大賀ハスの種栽培をやって大賀博士のものとはまったく違う花もあるとか。二千年の眠りから覚まされたうえ、違う花にされては、ハスもかわいそうです。


* 2006年6月13日
睡蓮は経験ありませんが、ここ数年大賀蓮の栽培に凝っています。日光に充分当てるのがコツですから、夏場の水温は日中50℃近くになります(水面下はすぐに培養土なので水深なし)。これでは金魚は無理かも知れません。白井様邸のメダカ池は日陰ですし、水深もあるのでOKのようです。小生は冬場水槽で飼育している、グッピーを秋まで蓮容器に入れていますが、これもOKです(ボウフラやイトミミズが豊富なので、ものすごく一夏で増える)。失敗したらその原因を探らないと・・・金魚がかわいそう。

ところで、ハスの開花は7月下旬。花鑑賞はもちろん、象鼻杯(はす葉の茎で酒を飲む)も趣深いものがあります。ただし、ハスは早朝開花なので、泊り込み?

以上、「育てる以上はきちんと管理しないと」とと、お客に説教して嫌われることもある、庭師うえ村こと久保クンでした。

ジンチョウゲ,クチナシ

* 挿し木 2006年3月10日
ジンチョウゲの季節になりました。我が家は数年前に突如大株が枯れてしまい(ジンチョウゲの欠点)、鉢植えの小さなもの(白花)があるのみです。(源平といって紅白咲き分け種や葉の斑入りもある)。お好きな方は、挿し木をしてください。

鉢に植えれば手のひらで香る、ジンチョウゲを楽しめますよ。ご近所にあれば頼んでみてください。喜んで枝をくれるでしょう。花後すぐが挿し木の適期です。

*2006年3月11日
ジンチョウゲはゴボウのような直根が1本しかなく、側根がほとんどないので、大き
くなると、自身を支えられず倒れ,結局枯れてしまいます。雪の重みが引き金なんて
ことも。支柱を立ててやれば防げますし、次代を挿し木で増やしておく手もありま
す。
形が悪くなっていたらバッサリここで剪定しましょう。どこで剪っても今の時期
なら、芽を吹いてくれます。

挿し木は一般的には肥料分のない土を使います。赤玉、鹿沼結構。ただし、ジンチョ
ウゲは五日市線・青梅線(拝島以遠)の立高生同様極めて強いので、庭に直接さして
もほぼ100パー活着します。

この春挿したものは10月か来春、本植えしましょう。

用土は赤玉7に腐葉土3。市販の固形油粕を1粒根元におきましょう。

まあ、小さな鉢でなければほっといても咲きます(さすが青梅線)。
なお、「こっそり貰ってくる」のはやめましょう。花好きはあげ好きでもありますか
ら、お断わりすれば喜んで枝を剪ってくれるはずです。ヒョットすると「奥に挿した
株がありますから」なんてことも。くれぐれも「上村の指示」なんて言わないでくだ
さい。

沈香と丁子を合わせた香りがその由来とか。小生両方未経験(庭木にないので)。

クチナシ。
妻の父が我が国聾学校の草分け時代に教師をしていました。
今と違って、当時は手話厳禁、口話法のみで子供の両手を縛って訓練したとか。
クチナシが校章なんて驚きですが、花木のクチナシもその実に開口部がないことが
由来とか。

キントンの色付けや漢方薬になりますが、アッチモノ(外来種)(ガーデニア)は
八重咲きなので結実しません。

ここ10年くらい温暖化?)、初夏のころ、一夜にしてクチナシの葉が丸坊主になる
ことがあります。これはオオスカシバ(透明な羽を持つ)なる蛾の幼虫がワルサする
のです。枯れはしませんが,花は望めません。木の下に糞塊を見つけたら園芸用殺虫
剤を。

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ikue 2006年3月15日(水) 午前6時43分 [くちなしの赤い花って?]

クチナシの写真見ましたが、これはクチナシの実です。
 これを布巾に包んでお湯に入れるとお湯が黄色に染まります。それでサツマイモに色付けし、きんとんを作るのです。
 おせち料理もほとんどつくらなくなってしまいましたが、きんとんだけは作るようにしています。
我が家のくちなしの実を使いたいと庭に植えたのですが、これが八重咲きのもの。
残念ながら実がつきません。

 白い清楚な花と香りを楽しもうと思っても、気がつくと先が坊主になっていたりで、美しきものは手をかけないと手に入らないようです。 

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まぜ垣。
関西に多く関東ではほとんどみられません。京都の大親方(千家御用)に尋ねたところ
「色々な葉や花が楽しめてよろしい」と京都弁で答えてくれました。

端っことはいえ、東京で育った小生はやはり、サザンカやツゲの単植の方が好きです。
ただし、「お客様第一主義」の庭師うえ村としては・・・

生垣に適した樹種は、刈り込みに耐える、下枝が枯れにくい、枝が細かく出る等で
す。これに会うものは、前出のほか、ドウダン、マサキ、カシ類、大型ツツジ類等で
す。ほとんど目立たない花しかつけませんが、ヒサカキは条件に合ううえ、病害虫も
少ないのでお勧めです。

芝生のお手入れ

芝生のお手入れ 2006年3月7日(火)

芝生(日本芝ですよね)の件、お植えになってどれくらいになりますか? 昨年は満足する青さ(緑?)を維持できましたか? 午後まで陽当たりはありますか? 雨の後、芝面に水が貯まりませんか? これらの情報をお寄せください。
一般的には,根切りと目土入れがこの時期のお手入れです。去年の枯れ草を燃やしてしまうと良いのですが、素人サンには危険かもしれません。

*2006年3月8日
芝生成功の秘訣は日当りと排水性にあります。この2条件を満たさないと、どんなに手間をかけても、上手く行きません。貴庭の環境は理想的、お手入れ次第で素晴らしいものとなるでしょう。こうなると、あとは管野サンのお手入れ次第。芝の手入れはものすごく手間を喰いますからご覚悟のほど。サラリーマン時代、義理で行ったカラオケに「不倫の女が日曜日、相手の家をコッソリ見に行ったら、男は芝を刈っていて、中から子供の声がした」というのがありました。どうも,中流(死語?)家庭のあこがれのようです。いま申し上げたとおり、あまり手間がかかるので、庭師うえ村ではあまりお薦めしておりません。私のお客様できれいに芝を管理されているのは、庭命のオバアチャマとゴルフ狂の旦那、わずか2軒だけです。
芝は地表に匍匐根(ランナー)をのばして増えてゆきます。2〜3年すると根が表面に出てしまい、生育不良となります。これを防ぐためにこの時期、芝一面に薄く(1センチくらい)土を掛けてやります。この土を目土と呼んでいます。小規模の場合はホームセンターの袋詰め品が便利でしょう。 祈るご成功
GP(ガーデンプランナー)(?)の庭師うえ村こと久保クンでした。

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上村 文雄 2006年3月8日(水) 午前8時39分
Subject: 芝の目土 

FP(ファイナンシャル・プランナー)管野様
芝生成功の秘訣は日当りと排水性にあります。この2条件を満たさないと、どんなに手間をかけても、上手く行きません。
貴庭の環境は理想的、お手入れ次第で素晴らしいものとなるでしょう。こうなると、あとは管野サンのお手入れ次第。芝の手入れはものすごく手間を喰いますからご覚悟のほど。

サラリーマン時代、義理で行ったカラオケに「不倫の女が日曜日、相手の家をコッソリ見に行ったら、男は芝を刈っていて、中から子供の声がした」というのがありました。どうも,中流(死語?)家庭のあこがれのようです。

いま申し上げたとおり、あまり手間がかかるので、庭師うえ村ではあまりお薦めしておりません。私のお客様できれいに芝を管理されているのは、庭命のオバアチャマとゴルフ狂の旦那、わずか2軒だけです。

芝は地表に匍匐根(ランナー)をのばして増えてゆきます。2〜3年すると根が表面に出てしまい、生育不良となります。
これを防ぐためにこの時期、芝一面に薄く(1センチくらい)土を掛けてやります。この土を目土と呼んでいます。

小規模の場合はホームセンターの袋詰め品が便利でしょう。 
祈るご成功
GP(ガーデンプランナー)(?)の庭師うえ村こと久保クンでした。

追伸:管野FPのきれいな芝生のうえでのビールパーティーを提案します。

春/ヤマボウシ、ウメモドキ 2006/10/03

ハナミズキは北米原産.正しくはアメリカヤマボウシ.公園の名札でも時として誤っています.

ヤマボウシは葉っぱが目立ち、花(といっても花弁ではなくてガク・・・ドクダビのような)の部分は小振りで、山地にも自生しています。実の部分は直径1センチ程度のイチゴのような良く熟しているのを見かけます。


・がくではなく包(正しくは草冠付き)です.ふつうは冬の寒さから来年の莟や新芽を守るヨロイのようなものです.それがなぜか花弁のようになりました.極く近縁種にサンシュウユがありますが,これは包が発達せず,オシベが輝くような黄色です.マア,高給取りを捨ててその日暮らしの植木屋になるようなヤツが植物にも居るということでしょう.

・花付きがわるいことについて
○実生(タネから育てた苗の場合)のものだと花付きがわるい.

・植木の生産組合に確認したところ,原種のヤマボウシは実生生産.品種物は野生種に接木とのことです.モモ・クリ3年,カキ8年といいますが,これは実生の場合.接木すれば翌年結実することもあります.2005年11月3日


*ヤマボウシ(山法師)は日本の野生種で,奥多摩の山にも自生しています.クリームや桃色の品種もあります.
街路樹の大半はこれに近縁のハナミズキ(アメリカヤマボウシ)(紅と白あり)です.

さて,このようなご質問が一番こまります.なぜなら,同じ環境に植えても生育や開花に大きな差があります.街路樹をご覧になると一目瞭然.植えたときの苗の差か?同じヒトにも掃き溜めもいれば鶴も居る.同じことかも知れません.

私も以前,お客様のご希望でヤマボウシを追う画したのですが,これがさっぱり開花しない.何とかごまかしごまかしして,やっと7年目に開花しました.
お客様には「やっぱりうえ村サンにお任せしてよかった」と言われ恥かしい思いをしました.
バカな子ほど可愛いとか.もうしばらく辛抱してやってください.
燐酸肥料(骨粉など)を2月ころ,根元に埋めると良いと言う親方もいますが,私は経験がありません.2005年10月31日

秋/イチョウ


写真:みんなでつくるフォトライブラリーより
https://www.photolibrary.jp/img21/3923_44104.html

*昭和15年発行の牧野富太郎著「日本植物図鑑」(北隆館) の記載は以下のとおり
(ズは旧字).当時の植物学上の正しい記載です.

「いちゃう(公孫樹,鴨脚子).Ginkgo bioloba L.. 和名いちゃうは鴨脚の支那
宋代の音」


ご参考まで.学名のG・・・はギンナンの誤読,b・・は「2浅裂の」意.Lは命名
者の略号.もっとも,牧野博士はフウチソウは誤りでウラハグサと呼ぶべき他,一般
名称を認めない文章を多く残していますから,一般には「いてふ」との書かれていた
のかも知れません.

余談ですが,この図鑑の序文は「嗚呼,皇紀二千六百年,時恰も東亜新秩序建設の第
四年・・・」で始まっています.こうでもしないと当時陸軍は「食えもしない基礎科
学」分野へは紙を回してくれなかったのでしょう.
以上,庭師うえ村こと久保クンでした.


*雌雄鑑別は哺乳類では簡単ですが,そのシンボルが体内にある動物は困難なのが少なくなく、解剖しないとダメなものもあります。まして植物はそのシンボルさえないのですから、花や実で知るほかありません(学者には知る秘法があるらしい)。
さて、イチョウ(動植物名はカタカナ書きが決まり)の雌雄については、たしかに葉や実の形で区別できるという話は良く聞きます。ただし、専門家の話としては記憶にありません。正月になったら調べてみます。
また,イチョウのヒコバエ(株元から発生)や胴吹き(幹から発生)の若い葉は雌雄無関係に切れ込みが多いのをよく見ます。
  庭師うえ村こと久保クンでした。

冬/モミジの剪定
樹木はこの時期(12月)休眠しており、特に落葉樹では、まったく土を付けないでも移植可能なほどです。春彼岸前後には目を覚まして活動が始まるわけです。活動開始の時期は樹種により異なり、モミジ・カエデの類は早起き、サルスベリやムクゲは寝坊助です。
モミジの剪定は「暮のうち」が原則です。なぜなら年が明けると早くも目を覚まし、
樹液の移動が始まるからです.

剪定した枝の切り口から樹液が雫となって落ちる様は
冬の陽射しに輝いてそれはきれいなものです。
しかし、樹液を出した分、樹勢は弱りますから世話になった親方には「モミジを泣か
すな」と注意されたものでした.
それが、今年(去年?)は暮のうちから樹液の移動が始まっていました。地球温暖化
なんて難しいことはさておき、北風吹きすさぶ12月の始めに春は生まれていたよう
です。
「山の三月、東風吹いて」を「コッチヘ吹いて」とばかり思っていた・・・
    庭師うえ村こと久保クンでした。

草木染め教室・提案

上村 2006年5月1日(月) 午前8時23分

桜の花びら漬けに関連して・・・ 岩野御大が桜の枝で草木染めができるとの情報をくださいました。化学染料にはない何ともいえない色調です(パソコン画面ですが)。

ムラサキ、アイについてはこのページを賑わしていますが植物を原料とする染料は無数にあります。じつは、小学校のとき、夏休みの宿題で草木染めをやりました。このときは和紙に染めたので厳密には草木染めとはいいがたいのですが、その綺麗さと思いがけない発色は強く印象に残っています。

そこで・・・どなたか草木染めがお得意の方、教室を開いていただけませんか ?サクラ・アカネ・ヤシャブシ・ウメ他の材料は私がポツポツ集めておきます。

「どうせ教室を理由にして飲むつもりだろう」との、批判を恐れる庭師うえ村こと久保クンでした。

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風子 2006年5月3日(水) 午後1時10分

以前、図書館で借りて、染色家(草木染め)の随筆を読んだことがあります。
染色家の名前も、随筆のタイトルも忘れてしまいましたが、その中の桜に関する所は、
鮮明に覚えています。

染色に使う桜は、秋から冬にかけて花芽が付いた頃の枝が、最も美しく染まると。
咲き終わったばかりの枝では、同じ媒染液を使っても、きれいなピンクにならないのだと。
桜は、幹や枝に桜の花色を蓄えておき、その色すべてを花に使い切るのでは・・・と。

この随筆を読んでから、桜を見る目が変わりました。
美しさをしっかりと見届けてやらねばと。
草木染めをやられるときは、比較してみてください。

我が家のヤマボウシは、今年もちらほら。街路樹のヤマボウシは真っ白。
「花を咲かせなければ、切ってしまうよ。」と脅したら、来年は、びっくりして咲くかしら。
植物にも心があるそうだから。


桜の花びら漬け


写真:Ikue撮影(ギヤマンのグラスに浮かぶ上村ご夫妻特製の花びら漬け)

桜の花びら漬け教室が2006年4月12日庭師上村宅で開催された。参加者は10名。秘湯・蛇の湯(桧原村)にて入浴・昼食の後上村邸へ。ご夫妻のお心尽くしのお夕食が圧巻で、IKUEさんの本職はだしの手作り和菓子や、ちーこさんご持参の美味なる泡盛の差し入れもあったとか。
あいにくの天候で当日に花びら漬けはできなかったが、上村ご夫妻が後日つくられ、参加者全員に郵送された。市販のものとは比べ物にならない香りと色を参加者は楽しんだという。

★ March 06, 2006 10:12 PM
庭師上村からの提案:

先日桜の開花予想が発表になりました。驚いたことに東京〇日に加え、当地羽村は4月5日とのことです(局地性に驚き、羽村だって東京都と怒り)。この桜とはソメイヨシノのことですから、食材となる八重桜(正しくはサトザクラ)は約2週間後の予想となります。
・・・となると・・・4月20日前後の収穫になるかと。
開催日は、様子をみて再度ご連絡します。午前中にお集まりいただき、早春(!)の奥多摩路をドライブ、秘湯の湯(湯の重複が値打ち)で入浴、山菜昼食そして、収穫・漬け込み、夕食なんてのは如何。

★March 16, 2006 9:57 PM
庭師上村からのお天気経過報告

このところ、早くも南国の桜開花のニュースが入っています。開花予想は都心で3/22、多摩西部で同25とか。羽村はちょうどその堺なので、23頃開花でしょうか。満開までは10日間ほどとか。予想はソメイヨシノについてですから、漬け材料の八重桜は10日〜2週間ほど遅れて開花となります。それから計算しますと、教室開講日は4月11、12、14日辺に設定したいと思います(土日は道路が込んで不可)
開花が異常に早まった場合は小生が適期に漬け込んでおき、お土産とします。また、突如、氷河期に突入した場合は緊急情報でお知らせします。教室作業はすべて室内でも可能ですので雨天決行となります。
以上、開花状況が心配で胃がキリキリし始めた、庭師うえ村こと久保クンでした。

★このメイルを受けて参加者たちからいっせいに「気にしないで」の励ましのメイルが数々投稿された。その中より抜粋:

★2006年3月17日(金) 午後5時01分
風子wrote:
昨夜の嵐が、春の扉を開けてくれたようですね。
桜の花びら漬け、その他、すばらしい計画ですね。私も元気なら参加出来るのに・・・と、指をくわえています。
花の開花や天候は、自然にお任せする以外仕方がありません。そんなに気を揉まないで・・。
当日、主人公が胃痛でダウンなどということがありませんように。
桜のご機嫌を、陰ながら祈っています。
              
★庭師上村からの招待状

極早咲きの「陽光」は散り、「染井吉野」は満開、教材の「八重桜」は莟が膨らむ。
開花予想は順調に推移しているようです。教室への参加申し込みありがとうございます。

開催日 4月12日(水) 晴雨にかかわらず
Aコース 10時 国鉄青梅線羽村駅集合(当方お迎え)
      秘湯・蛇の湯(桧原村)にて入浴・昼食(貸しタオルは有料)
      14時 教室開始(我が家にて)
      17時頃 質疑応答、反省会(終了時刻はなりゆき) 解散
      (参加費¥4,000くらい)
Bコース 15時同羽村駅集合(当方お迎え)
      教室合流 あとはAコースと同     (同¥1,000くらい)
Cコース 15時羽村駅集合(当方お迎え)
      教室合流 反省会不参加        (同¥0くらい)
Dコース) 何の連絡もなしに、我が家へふらりと来る  (同¥?) 

・Dコースの場合、ご連絡ない方の分は夕食その他で差別的扱いとなりますので、あらかじめご承知おきください。

以上「開花は何とか。お天気は?」と気をもむ、庭師うえ村こと久保クンでした。

★4月12日 夜10時57分
ちーこ wrote:
上村さん、皆さん  楽しかったね。
花冷えのせいで、桜の蕾みが育たづ桜の花びら漬けはできなかったけど、久し振りに皆に会えて元気になりました。
美味しい食事とお酒に気のおけないおしゃべりは至福の一時でした。

★2006年4月13日(木) 午前1時10分
マツモトwrote:
羽村駅から蛇の湯温泉までの行きかえり、芽吹きの山に一筆加えたような遠桜がなんとも味わい深く目に、心に残っております。おかげさまで今年一番の花見を楽しむことができました。
もちろん、その後の上村ご夫妻競演のお手料理の数々のおいしかったことはいうまでもありません。
本職はだしの和菓子をお持ちくださったIKUEさん、ごちそうさまでした。ちーこさんご持参の美味なる泡盛、明日も遊びで忙しいマツモトはあまりいただけず、残念!なり。

★2006年4月13日(木) 午後4時29分
風子wrote:
妹からの伝言です。「昨日は、本当に楽しい一日を計画していただき、ありがとうございました。桜の花びら漬けは出来なくても、素晴らしい景色を堪能し、ご夫妻のお手料理をごちそうになり、また、疎開していた場所まで案内していただき、十分満足しております。奥様、大変だったでしょう。よろしくお伝えください。みなさんともお会いし、おしゃべりが出来て、楽しかったですよ。」とのことです。

ツクシ、カンゾウ、ノビル、幼い頃の草摘みを思い出して、懐かしくなりました。あの頃は生きるためでしたが、今は贅沢なお料理ですね。
来年こそ、もう少し元気になって参加したいと、また一つ目標が出来ました。
来年も計画を立ててくださいね。

★April 22, 2006 7:43 AM
庭師うえ村・桜花びら漬け事業部 wrote:

教室参加者各位
数々の失敗を重ねた教室から10日経ちました。適期に摘み、漬けておいた花を本日、天日干しします。数日で参加者およびご都合で残念ながら不参加の各位にお送りします(同封お手紙なし)。わずかではありますが、ご笑納のほど。

★April 25, 2006 2:00 PM
SUMIE wrote:
今日 お昼ごはんに家に帰りましたら 郵便で 「桜のはなびら漬け」が届いていました。ありがとうございました。色がとてもきれいな濃いピンクで ほんとに可愛らしい!
IKUEさんが頂いてきた桜のちょうど咲いたところを見せてもらったのですが、あの桜なのでしょうか?ピンクの色も美しく花びらの感じも優しく上品でした。
食べるのは申し訳ないようですが、早速 桜茶にして頂いてきました。おいしかった!!!

★2006年4月26日(水) 午後1時49分
KAKO wrote:
上村様、さくらの花びら漬けありがとうございました。
届いているかどきどきしながら、真っ暗な中で郵便ポストを開ました。
暗闇でもわかりました。届いているって!
だって、桜のよい香りが、ポストの中から。
これから、楽しみます。

★April 26, 2006 12:02 AM
DORA wrote:

今までに見たことのない、見事な桜の花びら漬け、ありがとうございました!
お陰様で、雅な世界に浸っています。

★2006年4月26日(水) 午後11時29分
HAPPY wrote:
なんと良い香りで、そして鮮やかな八重桜の桜の花びら漬けでしょう!
こんなにきれいな桜漬け初めてです。本当にありがとうございました。

昔から慶事に桜湯をいただくのは、桜茶はお茶を濁すからで、できれば避けたほうがよいとか聞いたことがありますが、でもきれいな桜花が、薄(うす〜い)緑茶にフワァーと浮かんできた瞬間、なんともやさしい気持ちになって・・・その上味わい深くて、私はむしろ桜茶をいただく方が多いかもしれません。今、桜湯と桜茶の両方いただいて色香を楽しんでいます。
早速、白米のおむすびや黒米(古代米)のおむすびに桜の花びら漬けを添えてみます。
焼きほぐしたたらこ・絹さやと一緒に桜の花びら漬けをさっくりとまぜて、きれいな桜ごはんも作ってみたいと思います。

★2006年4月27日(木) 午前1時16分
HARUMI wrote:
桜の花びら漬け、私の家にも今日(26日)届きました。封筒の中からほんとうによい香りが…うきうきしながら中を開けたら、透き通ったビニールの袋の中に隙間なく桜漬けが…

きれいなローズ色(梅酢に漬けると、こんなにきれいな色になるとは!!びっくりしまた。)に染まった花……が、これも梅酢に染まって、薄紅をさしたような色合いになった緑のガクと調和してあたかもふっくらと手刺繍をほどこした布を見るような趣…
お花をひとつ、白い器に入れてお湯をさすと、ふんわりと花びらが開いて、ローズ色から桜色に段階的に色が変わっていって…桜漬け教室の余韻をありがとう”

桜の花をひとつひとつ摘んで、塩と梅酢に2回漬けて、干して、袋に詰めて、封筒に入れて…お二人でなさったとしても、どれだけ時間がかかったことか!

庭の山椒の芽がちょうどいいぐあいになってきたので、私も、節子さんが教えて下さった、ふんわりとした桜ごはんを作ってみます。

★2006年4月27日(木) 午前5時41分
上村wrote:
この現象は懐かしい「リトマス試験紙」の原理です。梅酢(酸性)に会う前の塩漬けは青に近い色であまりきれいではありません。また、紅色は花本来の色より濃いようです。

★2006年4月27日(木) 午後4時49分
IKUE wrote:
庭師うえ村さんの桜の花びら漬を皆さんにお見せしたく、MLでお送りします。
これは水では開きません。焼酎のお湯割りに浮かべるといいですね。
過ぎ行く桜の季節を惜しんで、乾杯!

★2006年4月25日(火) 午後10時15分
風子 wrote:

私にまで桜漬けをお送りいただき、ありがとうございました。
美しい色に、良い香りを嗅ぎながら、しばし見とれておりました。
一つだけ白いカップに入れてお湯を注ぐと、ふわーっと花が開いてきました。
まるで水中花のように。

★桜湯やお祝い事はなけれども
風子

上村邸・名無し里桜

Ikue: [上村さんちの桜]
上村さま,桜の花びら漬教室に参加の皆様,いただいた桜が日に日に花開きます。
淡いピンクで、八重なのにぼってりと固まることなく上品な花です。
昨日、高尾にある多摩森林科学園に一枝持ち込み、品種同定をお願いしたところ、今日電話を貰いました。
図鑑や園にある桜、その他の資料などによりいろいろ調べた結果、これと一致するものは見つからなかったそうです。江戸系の里桜としか申し上げられないとのことでした。
でも、その人も言っていましたよ。「上品ないい桜ですねー」って。
来年は、花びら漬教室よりも、上村さんちでのお花見がいいなーなんて思ってしまいました。

上村:2006年4月16日(日) 午前8時06分
我が家の名無権兵衛クンの調査ありがとうございました。我が国伝統の園芸品種の多くは、戦争中に国賊扱いを受けて、絶滅してしまいました。

その生き残りのため資料にもないのかも知れません。
[郁江桜]と命名したい。育ての親が下品だと、桜は上品に育つ?

では、来年は「羽村で上品な桜ー郁江桜ーを観る会」を企画しましょう。

「素人サンでも調査するのに、しょうがねえ植木屋だ」と反省しきりの庭師うえ村こと久保クンでした。
胴吹き/幹吹き

風子:上村さん、落椿は、おちつばき とよみます。
普通、落ち椿 と書きますが、俳句では、送りがな を省くのです。

上村:うーん、椿の花は散るのではなく、落ちる。俳人・歌人の観察眼は植木屋に勝る。
今後、お客様に偉そうに・ラクチンに説明できます。

風子:古木の幹に誰かが花を付けたように、直接花を咲かせている桜があります。
あれは、どういう現象なのでしょうか。まるで春のニキビのようです。

上村:2006年4月5日(水) 午前8時27分
風子先生の「例え」には常々敬服するのですが・・・
一般的に樹木は衰弱したり老化すると、樹冠部へ栄養を送るのが難しくなる(らしい)。その結果、幹から新芽を吹きます(胴吹きあるいは幹吹き)。

その芽の生長があまりよくない場合は翌年花をつけることがあります(ゆえに直接花ではい)。

特にサクラではその傾向が強いようです。したがって、青春のシンボルである、ニキビと
はチョット・・・

「そういえば、オレも含めて、生物部室はニキビ満開だった」と想う、庭師うえ村こと久保クンでした。

ウグイス

setsuko March 12, 2006 9:07 AM

ウグイスがさえずりはじめました。でもまだほんとに下手!なんです。

ほーほほけきょ、ほーほほけきょけきょ、ほほけけきょ、きょっきょ、なんて感じです。変だなあ、どうも調子が出ない、なんて首をひねりながらお稽古してるんでしょうか?
いつだったかは確か、先生?がいて、お手本があったんですが、、、。

上村 文雄 2006年3月12日(日) 午前9時43分
いや〜おまめなことで。
我が家も昨日10時ころ,初音がありました。貴家同様、ヘッタクソ。

ところで、飼育下にあるウグイスは飼い主が竹笛で鳴き方を仕込むこと、その鳴き方
には江戸風と京・大坂風があるのをご存じでしたか。
「そうか、そうか、このようにアンテナを張っていれば、オリジナル投稿ができるの
だ」と思う、庭師うえ村こと久保クンでした。

花の咲く向き


撮影:北村 元宏 2006年3月


Map March 05, 2006 1:34 AM
なんと美しい。梅って皆、下をむいて咲くのですか、庭師のうえむらさん?


白梅のお写真の中で一人だけ上を向いているのがいたけど..
日本の社会ではぼこぼこやられちゃうかも。
でも頑張って!梅だけど上をむいていてね、とおもわず声をかけたくなりました。

☆まっすぐに春の日に笑む梅一輪


上村 文雄 2006年3月6日(月) 午後9時48分
花の咲く向き。以前にもどなたかかが「問題提起」されていました。花木には枝の先
端のみに開花するもの(頂花)と枝の各所に開花するもの(側花)があります。

前者はタイサンボク・ツツジ類他です。これは上を向いて咲きます。

後者はウメ・ボケ他です。

たまたま花芽の付いた向きに咲きますからマア四方八方、中にはボコボコの憂き目に
遭うヤツもあるかも知れません。

また、サクラ類・カイドウのように花と枝をつなぐ花柄(サクランボの摘まむとこ
ろ)を持つものでは花が開くと下を向きます(重さ?)。さらに、フジ・アセビのよ
うに房状に咲くものも下を向きます(同?)。以上、誤りあれば後日訂正ということ
で。
「前にも質問されたし、北村サンのウメが終れば価値が無いし」と焦って書いている
庭師うえ村こと久保クンでした。
挿し木を成功させる

風子 February 23, 2006 3:12 PM

鉢植えの梅は、若葉が出てきたので、兄が持ち帰ってくれました。
切り枝をもらってきた梅も満開。
野梅は挿し木でもつくという耳寄りな情報をいただいたので、試してみるつもりです。

私の家の近くに、今の天皇陛下のご成婚記念に出来た「子どもの国」という自然公
園があるのですが、その中に、花道家安達瞳子さんのお父上(潮花氏)が集められた椿を資生堂を通して寄贈された椿園があり、一昨年、桜を見に行ったついでに、奥にある椿園を訪れたら、剪定をしていて、大きなバケツの中に沢山の切り枝が入れてあり、お持ち帰り自由だったので、真紅や白やピンクの侘助、しぼりなど、10本ほどいただいてきて挿しておいたところ、5本が根付き、今年その中の3本に蕾がついたのです。
どんな花が咲くか楽しみ!
里山の木々も芽吹き始めたのでしょうか。ぼうっと霞んできました。
  ものの芽の呼吸にうるむ遠木立     風子

***********************************
再生の春ー挿し木のことなど

風子塾長、いずれも様

挿し木をより成功させるために。

・理想的時期は6月か9月。前年の枝今年の枝で発根に違いがあるの
 で、念のため両方の枝を挿す。もっとも、ヤナギやシキミなど花瓶に生
 けたままで、発根するような類はいつでも可(花瓶から土に植えてもよ
 い)。

・葉は3枚とし、蒸散を防ぐため、半分くらい先を切り落とす。

・挿す枝(挿し穂)は斜めに鋭利なナイフで剪り、1時間ほど水につけて
 から挿す。

・用土は赤玉土(養分不要)。水のやり過ぎに注意する。

・芽がうごいてきても1年はそのままとし、その後、本植えする。

・剪ったらすぐに挿す。発根しやすいものは別にして、花瓶で楽しんだあ
 と挿すような「骨の髄までしゃぶる」ような方法はお薦めできない(体力
 消耗と切り口の雑菌繁殖)

以上です。
自分で挿し木したものは殊のほか愛着のあるもの。「凝りすぎると、お庭がジャングルになりますよ」と心配する、庭師うえ村こと久保クンでした。
なお、室内に置いた鉢植えをいきなり外に出すと、新芽が霜でやられることがあります。
ご注意を。

外は春

上村 文雄 2006年2月23日(木) 午前9時20分

野崎様、いずれも様
(ヒウガミズキ)お部屋で開花とのこと。何よりでした。
我が家のウメ(紅・白)、サンシュユは終わりました。
外は厳寒なのに部屋で早春の花が咲いてくれるのはバカに嬉しいものです。
ただし、フカシモノ(促成栽培)は何といっても弱々しい。
露地で力一杯春を告げてくれるのが楽しみです。

もっとも、外はやはり春です。
フキノトウの卵かけご飯やナズナ飯も食べました。

庭にはバイモが3センチほど芽を出していますし、福寿草もだいぶ黄色を増しました。
気のせいでなく、サクラの梢も何となく赤味がかってきています。

野崎サンのヒウガミズキは花材を挿し木したものとか。
植物によって挿し木しやすいもの、不可なものいろいろですが、最近は発根ホルモンなどもあり、何でもプランターに挿してみる価値はあります(ダメモト)。

そういえば、北村サンの野梅は数ある梅の仲間のうちでただ一つ、挿し木のできるウメとして知られています。
今の若者にヤバイと言ったら、違った意味に取るだろうな〜と思う、庭師うえ村こと久保クンでした。

これも送信できないかな?
2000年購入の我がPCは人間でいえば米寿どころか白寿相当とのこと。このところ
すっかり認知症が進んでメール送信に関してはマダラボケのようです(小生の操作ミ
スも否定できない)。

*************************************
雪を眺めながら

上村 文雄 2006年1月23日(月) 午後2時35分
Subject: 雪を眺めながら

風子> 上村さん、以前、雪の日は、庭仕事は出来ないとおっしゃっていた---

・前に欲につられて、雪を払いながらマツの手入れをしてひどい目にあってから、雪
が消えるまではお休みです。

風子> 鉢植えの梅は五分咲きで、もらった(拾った?)梅の枝の蕾も大きくなってきまし
た。

・莟に霧吹きで霧をやると良いようです。お試しを。

風子> ところで、梅は、下向きに咲く花が多いような気がします。
雪などから、めしべを守るためでしょうか?

・言われてみれば・・・。たしかに俯いて咲く花、元気一杯天を仰いで咲く花、いろいろですね。その理由は?調べてみますがいつお答えできるやら。それにしても、歌人の観察眼はすごい。

風子> 梅が咲くと、メジロがやって来ます。必ず二羽で。
ぶら下がるようにして蜜を吸う姿が 愛らしい。
梅にウグイスといいますが、本当は、梅にメジロなのでは・・・。
メジロの羽の色こそ、うぐいす色なのでは。
雪を眺めながら、今ごろ小鳥たちはどこにいるのかと考えて、
低気圧の息苦しさを紛らしている風子

・我が家にはメジロ、シジュウカラがたくさん来ています。お客サンはこれからが本
番。遠からずウグイスも来るでしょう。ウグイスは地表スレスレに活動するので、風
子塾長の説が正しいかも知れません。

また、たしかに、ウグイス餅の色はメジロに近い。結構日本人はいいかげんなところ
があって、三流旅館の掛け軸に多い、ツルの絵は尾羽が黒く描かれますが、本当は翼
の先が黒く、翼をたたむと尾が黒く見えるのです。ウグイス色の”命名者”も見誤っ
た?
 風子塾長の鋭い観察眼に脱帽している、庭師うえ村こと久保クンでした。

****************************************************************
上村 文雄 2006年1月27日(金) 午前11時44分 [ウグイスとメジロ]

Michy >今頃出てくる和菓子の鶯もちも薄いグリーン色ですね。
何の疑問も抱かず、あぁ春だわと思って食べていました。

・植木屋を始めたとき白では芸がないと黄緑色の名刺をつくりました。印刷屋に注文するときは「ウグイス色」です。

Michy >春の花木は自然に咲く1ヶ月前なら家の中でもどんなに莟がかたくても花開く
と聞いてなんだかとても嬉しかったのを覚えています。

・きのう、ご同業が「上村サン好きだから」と大量のサンシュユ(春黄金花)の剪定枝を持ってきてくれました。その時・・・
「上村サン、素人サンが咲かせるには莟の頭が少し開いてからが確実。固い場合は霧を吹いたり、温度管理が難しい」とのことでした。

サクラやモクレンの莟がどんどん大きくなっています。寒くても春はもうすぐ。

ウソを教えてしまうのを恐れる庭師うえ村こと久保クンでした。

*****************************************************************
上村 文雄 2006年2月1日(水) 午前8時50分
[早春花木、メジロのことなど]

いずれも様へ
1:ロウバイ
北村サンの写真は梅原サンご指摘のとおりロウバイです。小石川だけあって中国古渡りの原種です。ロウバイにはソシン(素心;中心の褐色部がない)やマンゲツ(満月;花型が饅頭型)等の品種があります。毒性については有毒植物のリストにありませんし、花はヒヨドリの好物ですから香りで殺人は?
ところで、カリカルバは? 英名はwinter sweet とか。

2:ムラサキシキブ
ムラサキシキブは鳥に喰われないかぎり春の萌芽まで付いています。最近売られているものはコムラサキシキブという小型種が多いようです。
牧野博士は「小式部の内侍に由来する」と言っています。また、「シキブ」は寄り集まるの古語であるので紫式部とは無関係とする説もあるようです。
白実もあります。シロシキブといいます。

ところで、鳥によって種子の運ばれるものは鳥の腹を通過しないと発芽できないこと
をご存知でした?

3:早春の花はなぜ黄色が多いのか
風子塾長のあげた他にもダンコウバイやクロモジがあり早春花としてよいものです。
菜の花も黄色。まだ弱い陽射しでも蜂の目にはよく見えるのかナア?

4:虫媒、風媒
虫媒、風媒が受粉法のほとんど。手元の辞典によれば「鳥媒の鳥はハチドリ。ツバキ、ヤッコソウはメジロが受粉させると“言われる”」とあります。

そういえば我が家の極早咲きのウメ(すでに開花)にはメジロが多数来るのですが実を結ぶことはほとんどありません。

以上、「間違ったらどうしよう」と思いつつキーを叩いている、庭師うえ村こと久保
クンでした。駄文・長文の読破深謝。

白梅の盆栽

January 09, 2006 10:51 PM 風子
兄が、お正月に飾るようにと、白梅の古木の盆栽を持ってきてくれました。
日の当たる出窓に飾っていたら、小さな雨蛙が跳び出してきて、びっくり!
幹の根元のほこらを冬眠場所に決め込んでいたのに、暖かさと、明るさと、賑やかさに、驚いたのだろう。
寒い外に放つのは可哀想なので、梅の鉢を北側の廊下に置いて、ほこらの中に入れてやったら、ものぐさ蛙はそこに居ついて、今も眠っている。
植物も動物も人間も、厳しい冬に耐えて、再生の春を待っている。
早く来い、は〜やく来い、春よ来い。
******************************************************
上村 文雄 2006年1月12日(木) 午前10時36分
白梅の盆栽の花後のお手入れ: ウメは咲きましたか? 

花後のお手入れ次第で来年も咲かせることができます。大半は「マアきれい」と花が咲いたら終わり。枯らしてしまうのはもったいない。第一、ウメがかわいそうです。
その盆栽は正月用のもの(松や竹、ヤブコウジなどの寄植え)ですか、それとも兄上ご愛培の盆栽ですか?

正月用であれば花後すぐに植え替えてやる必要があります。
小さな鉢に根をバッサリ切って植えてあるからです。
園芸店に相談すれば植え替え方を教えてくれるでしょう。
植え替え直後に土が凍ると不可。春まで室内に置いてやりましょう。
暖房室と水の与え過ぎは厳禁です。

愛培のものであれば,去年の枝を新芽2〜3芽(早くも緑色)を残して剪定しましょう。
春の植え替えは兄上任せということで。

  塾長の白梅を心配する庭師うえ村こと久保クンでした
********************************************************************
January 12, 2006 12:23 PM 風子

梅は、兄からの借り物で、花が終わったら返せばいいのです。
私はいいとこ取りです。でも、枯らすなと、言われています。
日の当たる暖かい所に移せば、蛙が飛び出すし、
薄暗い廊下では、なかなか蕾が開きません。
おじゃまむしがいるから、どうすればいいかと、迷っています。
手入れの仕方は、兄にしっかり伝えます。
★枯れ芝に松ぼっくり一つ車いす
★くさめして浮き世の未練断ちにけり
           無名の風子
********************************************************************
上村 文雄 January 15, 2006 12:07 PM [梅と蛙]

(無名の)風子塾長
貴女がお困りのとおり、ウメとカエルを仲よくさせるのは、今の季節はチト無理があります。

そこで、ウメはレースカーテン越し程度の陽射しの当る場所に置いてやりましょう。夜間の低温はそんなに気にすることはありませんが、暖房器の風当たりは不可。これでウメは咲いてくれるでしょう。

そうするとカエルの奴が・・・
カエルは落ち葉(少し湿らせる)を入れた容器に入れ、凍らないなるべく低温の場所に置いてやりましょう。春、桜の咲くころ庭へ離してやりましょう。今の時期、寒かったり、暖かったリを繰り返すと体力を消耗して、春までもちません(完全暖房で餌をやれば別ですが)。

このMLの存在意義を良く知らずに、ボケ進行防止も兼ねて、楽しんでいる、庭師うえ村こと久保クンでした。

********************************************************************
上村 文雄 2006年1月16日(月) 午前10時12分

風子塾長
>上村さん、度々の助言に感謝!!
・小生の分ることであれば必ず投稿いたします。歌道には暗いので提灯が必要ですが。

>今日、兄に連絡したら、隣の小学生に借りたというかぶとむし
 を飼っていた入れ物を持って、蛙を迎えに来てくれました。落
 ち葉がいっぱい入っていました。
・よかった。よかった。

>梅はもう少し借りることにして、日の当たる出窓に置き換えま
 した。萼が緑で清楚な花が開き始めました。「月影」とか言っ 
 ていまいたが。
・品種名までご存知とは、兄上はなかなの・・・花梅にはガクが 緑色のグループがあり「アオガク」(日本人は青と緑の区別が?)呼ばれています。小生も大好きです。

>近くの梅畑で、おじさんが梅の枝を切っていたので、もらって 
 きました。まだ、蕾は小さいけれど、花瓶に挿しておいたら、
 咲くでしょうか。せっかく蕾を付けたのだから、咲いて欲し
 い、一輪でも。
・咲きますとも。お楽しみに。春の花は自然に咲く1ヶ月前であれば固い莟も室内で開花します。たとえば、サクラは3月アタマ。

>話は変わりますが、妹の所にも「園だより」が届いたと、喜ん
 でいました。私の所には、まだですか?
 冬来たりなば春遠からじ、を信じている普通の風子より
・ショウガネエナ!きょう、これから園に行くので、確認します。

以上、「生物部卒として恥かしくないMLを目指す」と心に決めた庭師うえ村こと久保クンでした。

白梅の盆栽

January 09, 2006 10:51 PM 風子
兄が、お正月に飾るようにと、白梅の古木の盆栽を持ってきてくれました。
日の当たる出窓に飾っていたら、小さな雨蛙が跳び出してきて、びっくり!
幹の根元のほこらを冬眠場所に決め込んでいたのに、暖かさと、明るさと、賑やかさに、驚いたのだろう。
寒い外に放つのは可哀想なので、梅の鉢を北側の廊下に置いて、ほこらの中に入れてやったら、ものぐさ蛙はそこに居ついて、今も眠っている。
植物も動物も人間も、厳しい冬に耐えて、再生の春を待っている。
早く来い、は〜やく来い、春よ来い。
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上村 文雄 2006年1月12日(木) 午前10時36分
白梅の盆栽の花後のお手入れ: ウメは咲きましたか? 

花後のお手入れ次第で来年も咲かせることができます。大半は「マアきれい」と花が咲いたら終わり。枯らしてしまうのはもったいない。第一、ウメがかわいそうです。
その盆栽は正月用のもの(松や竹、ヤブコウジなどの寄植え)ですか、それとも兄上ご愛培の盆栽ですか?

正月用であれば花後すぐに植え替えてやる必要があります。
小さな鉢に根をバッサリ切って植えてあるからです。
園芸店に相談すれば植え替え方を教えてくれるでしょう。
植え替え直後に土が凍ると不可。春まで室内に置いてやりましょう。
暖房室と水の与え過ぎは厳禁です。

愛培のものであれば,去年の枝を新芽2〜3芽(早くも緑色)を残して剪定しましょう。
春の植え替えは兄上任せということで。

  塾長の白梅を心配する庭師うえ村こと久保クンでした
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January 12, 2006 12:23 PM 風子

梅は、兄からの借り物で、花が終わったら返せばいいのです。
私はいいとこ取りです。でも、枯らすなと、言われています。
日の当たる暖かい所に移せば、蛙が飛び出すし、
薄暗い廊下では、なかなか蕾が開きません。
おじゃまむしがいるから、どうすればいいかと、迷っています。
手入れの仕方は、兄にしっかり伝えます。
★枯れ芝に松ぼっくり一つ車いす
★くさめして浮き世の未練断ちにけり
           無名の風子
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上村 文雄 January 15, 2006 12:07 PM [梅と蛙]

(無名の)風子塾長
貴女がお困りのとおり、ウメとカエルを仲よくさせるのは、今の季節はチト無理があります。

そこで、ウメはレースカーテン越し程度の陽射しの当る場所に置いてやりましょう。夜間の低温はそんなに気にすることはありませんが、暖房器の風当たりは不可。これでウメは咲いてくれるでしょう。

そうするとカエルの奴が・・・
カエルは落ち葉(少し湿らせる)を入れた容器に入れ、凍らないなるべく低温の場所に置いてやりましょう。春、桜の咲くころ庭へ離してやりましょう。今の時期、寒かったり、暖かったリを繰り返すと体力を消耗して、春までもちません(完全暖房で餌をやれば別ですが)。

このMLの存在意義を良く知らずに、ボケ進行防止も兼ねて、楽しんでいる、庭師うえ村こと久保クンでした。

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上村 文雄 2006年1月16日(月) 午前10時12分

風子塾長
>上村さん、度々の助言に感謝!!
・小生の分ることであれば必ず投稿いたします。歌道には暗いので提灯が必要ですが。

>今日、兄に連絡したら、隣の小学生に借りたというかぶとむし
 を飼っていた入れ物を持って、蛙を迎えに来てくれました。落
 ち葉がいっぱい入っていました。
・よかった。よかった。

>梅はもう少し借りることにして、日の当たる出窓に置き換えま
 した。萼が緑で清楚な花が開き始めました。「月影」とか言っ 
 ていまいたが。
・品種名までご存知とは、兄上はなかなの・・・花梅にはガクが 緑色のグループがあり「アオガク」(日本人は青と緑の区別が?)呼ばれています。小生も大好きです。

>近くの梅畑で、おじさんが梅の枝を切っていたので、もらって 
 きました。まだ、蕾は小さいけれど、花瓶に挿しておいたら、
 咲くでしょうか。せっかく蕾を付けたのだから、咲いて欲し
 い、一輪でも。
・咲きますとも。お楽しみに。春の花は自然に咲く1ヶ月前であれば固い莟も室内で開花します。たとえば、サクラは3月アタマ。

>話は変わりますが、妹の所にも「園だより」が届いたと、喜ん
 でいました。私の所には、まだですか?
 冬来たりなば春遠からじ、を信じている普通の風子より
・ショウガネエナ!きょう、これから園に行くので、確認します。

以上、「生物部卒として恥かしくないMLを目指す」と心に決めた庭師うえ村こと久保クンでした。

冬場の庭師

January 07, 2006 12:37 PM Muryou
庭師の仕事は、6〜9月ごろ忙しそうだけど、冬場はどんな仕事をして
いるんでしょうね?
**********************************************
2006年1月12日(木) 午前8時45分
上村 文雄

能や歌舞伎の書き割りに松がありますが、あのような形にするには初夏(ミドリ摘
み)と晩秋(モミアゲ)の年2回の手入れが欠かせません。

暮は「正月前に庭をきれいに」ということもあって、年間もっとも忙しい時期です。閑なのは何処も同じニッパチ(2・8月)。

厳寒・酷暑で庭木のためによくありません。昔は竹垣の修理などで口に糊していたようですが、職人に月給を払う造園会社が増えた現在では、そうも参らず、公共事業で何とか食いつないでいます。「冬場が閑」と思っている素人サンがいる以上、宣伝にこれ努めれば、まだまだ仕事はありそうです。

山法師

風子の質問/October 29, 2005 2:18 PM

街路樹のヤマボウシは、春は、木全体が真っ白になるほど花が咲き、今、紅い実がぎっしり成っているのに、我が家の木は、植えて8年毎年花は少なく、実など一つも付かないのです。
排気ガスが多く、コンクリートに囲まれた街路樹より、我が家の方が環境は良いと思うのですが・・・。
***********************************************
2005年10月31日(月) 午前7時05分
上村 文雄
ヤマボウシ(山法師)は日本の野生種で,奥多摩の山にも自生しています.クリームや桃色の品種もあります.

街路樹の大半はこれに近縁のハナミズキ(アメリカヤマボウシ)(紅と白あり)です.

さて,このようなご質問が一番こまります.なぜなら,同じ環境に植えても生育や開花に大きな差があります.街路樹をご覧になると一目瞭然.植えたときの苗の差か?同じヒトにも掃き溜めもいれば鶴も居る.同じことかも知れません.

私も以前,お客様のご希望でヤマボウシを追う画したのですが,これがさっぱり開花しない.何とかごまかしごまかしして,やっと7年目に開花しました.
お客様には「やっぱりうえ村サンにお任せしてよかった」と言われ恥かしい思いをしました.

バカな子ほど可愛いとか.もうしばらく辛抱してやってください.
燐酸肥料(骨粉など)を2月ころ,根元に埋めると良いと言う親方もいますが,私は経験がありません.
庭師うえ村こと久保クンの迷答でした.

キノコの保存法

上村 文雄
2005年10月23日(日) 午前7時05分

・雑キノコはさっと茹でて冷凍保存すると半年以上新鮮な風味が保てます.  
庭師うえ村こと久保クンでした.

砂場の蕎麦

上村 文雄
2005年10月21日(金) 午後6時38分
Subject: 砂場の蕎麦

昔,閑な人がいて,都内の蕎麦屋を巡ってその一人前の重さを測った.最大,2.5倍くらい差があって,一番少ないのが砂場であったとか.

今でも.いまわの際に「一度つゆにどっぷりと浸した蕎麦を食いたかった」なんて人は居るのかな? 庭師うえ村こと久保クンでした.

******************************************************
2005年10月23日(日) 午前7時
上村 文雄
ここ数年,蕎麦だラーメンだとうるさいことしきり.山梨へ行けばホウトウです.
蕎麦粉や出汁に凝って一杯〇千円などという例も.

だけど,蕎麦はもともと米のとれない地域の救荒食品であったはず.たかが,されど
の世界かも知れないが、ばかばかしい気もします.
そのうち”スイトン道”なる言葉まで出てきたりして.

本当に旨い(高い?)蕎麦を食ったことのない,庭師うえ村こと久保クンでした

立高 泰山木・記念植樹             関連記事

Sent: Friday, June 03, 2005 6:26 PM
Subject:あしたの記念植樹 件

16期生各位 朝日・寺西記者様

あしたの植樹の準備をして今戻りました.土曜日のNHK朝天は村山貢司予報士(生物部後輩・20回)ですが,これがどうもよくない.そこで,雨でも困らないよう基本作業はほとんど終わりにしておきました.

後のパーティーの時間が決まっているので.8時以降,セレモニー前に見えた方には除草や何か面白くもないことを,”命令”することになります(親方と雑役の関係).

さて,朝日サンの取材に加えて,(副)校長やPTA役員サンまでご臨席予定の大騒ぎになってしまいました.しがない脱サラ庭師にはいささか荷が重い.幹事のどなたか”植樹際進行担当”を決めておかれたほうが?
この大騒ぎになるといかにもタイサンボクが貧弱.当初は小生が寄付させていただくつもりでしたので.いまさら止むを得ません.古希の祝いには見上げるような大木になっているでしょう.そんな訳で11時からの植樹セレモニーの参加者が多数だと,スコップでなく,スプーンで土を掛けることになるかも.

こういう楽しみがあるから,きつい庭師稼業もやっていられる.
では,あした.

**********************************
2005年6月3日(金) 午後9時53分
Kojiro Iwano
Subject: あしたの記念植樹 件

「庭師うえ村こと久保クン」さん

この度はいろいろご苦労様です。
いろいろ自分で発案され、呼びかけ、作業され、
その行く先まできちんと気を配っておられる行動力は
あれこれ言うばかりで自分から、いや頼まれても
行動しない人の多いこのご時世で
タイしたものだと感服いたしています。
おっしゃる通り、そう、何事も楽しいと思う心からできるのであって
まったくその意見には賛同いたします。
明日は乾杯で、いい酒を飲み交わしましょう。
あっしも、明朝なるたけ早く立高に参りますですよ。
雨だけは降らないでほしいですね。
雨が降ると、病気をおして植樹祭に来られるという
木村富美子(旧姓山下)さんが来られなくなる・・・・

*****************************
Sent: Thursday, April 28, 2005 11:11 AM
片山布自伎/編集工房風"
Subject:記念植樹会

片山です。

永野さん、詳しい案内は29日発送の「泰山木」第7号に同封します。
だいたいの作業は庭師「うえ村」君がすませ、他の参加者は天皇陛下の記念植樹よろしく、スコップで土をちょこっとかけるだけです。従いまして長靴や作業着の「正装」は必要ありません。スコップ等も庭師「うえ村」君が用意してくれます。同期会用の「盛装」でご参加ください。
もっとも、もっと作業する目的で「正装」でもかまいませんが、おそらく着替える場所はないと思います。ちなみに庭師「うえ村」君は庭師の「正装」で来ますが、奥さんか息子さんが軽トラで同行するそうで、ノープロブレムです。
ではよろしく。

*****************************
2005年4月28日(木) 午後7時06分
永野 勝
Subject: 記念植樹会

片山様

そうでしたか、それは残念。地下足袋にゲートルを巻いた「正装」を何処かで借りて、駆けつけようかとも妄想したのですが。
ここは庭師「うえ村」氏にお任せしましょう。
スコップが手垢で汚れないように、真っ白な軍手ぐらいは持ってゆきましょうか。

記念植樹、同期会とも出席します。楽しみにしています。

永野 

************************************
2005年6月7日(火) 午後10時58分
上村 文雄

6-7-05 = きょうのタイサンボク 
仕事は小金井だったので,帰路,タイサンボクをチェックしてきまし
た.木は泣く(常緑樹の葉が下向きになること・吸水不良の可能性)こともなく,順
調でした,おそらく畑から掘り上げて最低,10日は経っているでしょうから,いま
のところは心配ないとおもいます.各位のご心配事のご報告まで.

********************************************************************
2005年6月25日(土) 午前6時12分
上村 文雄
Subject: 6月24日現在のタイサンボク

 庭師うえ村こと久保君です.
 
 きのう,立川駅ビルの屋上庭園の管理に行ったついでに,木を見てきました.葉も
順調に成長しており,安心しました.ただ,生き物だけに,あと半年は枕を高くして
寝られません(ウ〜ン疲れる).木が大きくなるまではつる草に負けてしまうので,
生物部の後輩に管理を頼みました(無論,顧問の了解を得て).
 そこで,ワルノリ.「終戦ッ子母校に還暦記念植樹.管理は現役後輩が」なんて記
事を朝日に頼もうと思います.都議選と重なり植樹当日の記事がボツになったので.
取材のとき「たまたま幹事会で来校していた16回生云々」と,目立ちたがりやサン
が登場なんてのも如何かと.
 驚いたことに昨日は立校の運動会でした.デコは敷布4枚分の布に絵を描いただ
け.応援団長は男でしたが,団員はすべて二の腕・太もも露出の女子(どこかのMG
?).チーム別の原色Tシャツでした.ストームもなし.変らないのは生物部室に部
員がさぼってたむろしていたことだけでした.校庭からモノレールが見える鉄腕アト
ムの世界ですから,しょうがありません.
  以上,ご報告まで.

庭師うえ村の久保く〜んMLメンバーに

上村 文雄
Sent: Monday, May 02, 2005 6:02 AM
Subject: 新参者 庭師うえ村 です.

各位
この度は還暦記念植樹のご注文をいただき,まことにありがとうございます.

今回のことで,私の顧客名簿はそれまでの何倍にもなりました.
山菜(含む桜・キノコ)料理研修会はいま少しお時間をいただいて,ぜひ実現させたいと思います.その節は乞うご参加.
マア,よくご承知の久保クンですから何のお役にも立たないととは思いますが,できることはお手伝いをと考えています.
なお,キーは人差し指1本,ウエブだログだと意味不明の毛唐言葉が飛び交うEメール(メル?)ですから,誤操作や勘違いは日常茶飯事.ご迷惑をかけますが,なにとぞ,お仲間としてお認めください.では,また.

泰山木ブログ「うえ村講座」 まとめ:若井千鶴