さて、国立のこの日は総勢七十名ほど。それぞれのテーブルで四、五人ずつ懐かしくワインやビールを酌み交わし、フランス料理を楽しんだ後、ライブが始まった。今回は、立高だけでなく、春ちゃんの中学時代の国立一中の同輩の面々もたくさん参加。
♪アーイアーイアイアーイ、カーンターイノ ジョーレの「シェリト・リンド」から始まり、懐かし「ベサ・メ・ムーチョ」、「キサス・キサス・キサス」、「セ・ジャマ・ふじやま」、「キェンセラ」、「ラ・マラゲーニャ」。リードボーカルの春ちゃんの声がながーく響いていく。数えたらもう何万回も歌ってきただろうという歌ばかり。何度聴いても、いいです。
そのうち、後ろの方でかつての女の子たちが踊り出した。旧姓・赤岡でしょ、塚本、林でしょ・・・お |
や、蝶ネクタイをした現高校教師の松田隆夫(新姓は浅野隆夫だったよね)まで。
どんどん盛り上がって坂本九の「見上げてごらん夜の星を」、美空ひばりの絶唱「川の流れのように」と続いて最高潮。あれっ、旧姓・武藤が最愛のおとーさんと、勝手に社交ダンスしとるぞ。いつの間にか全員立ち上がって肩を組み、春ちゃんの歌に聞き惚れて体を揺する。エンディングは「時計」。
♪ぼくたちのために 時計を止めて いつまでも今宵が過ぎないように・・・という、あの印象的な歌。
過ぎないでおくれと思いつつ疾うに過ぎてしまったこの三十五年! まったくもって、誰しもに、平等に、過ぎてしまったのだ。
だから、今宵いっときのパラダイス。もういちど、みんなで、拍手いっぱい、パライーソ!でした。 |