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同期の先生たちに聞く教育現場の現状

P.08

(7)最近、あなたの教育現場で変わってきたと思われることはなんですか?

1 学生・生徒・児童に関して
○幼稚園 耐性の欠如。
○小学校 本質的には変わっていないと思うが、自分にかかわってほしいという思いが強くなってきている。
他人の思いが共有できない子が増えた。深く考えない子が増えた。
子どもたちに基本的生活習慣が身についていないことが多くなったこと。
子どもの子どもらしい興味関心が希薄になってきており、精神的に幼くなっている。自己主張が弱い。
それぞれの子どもが、その子なりの育ちでの課題を抱えている(いわゆるマスコミを騒がせている子だけが特別なのではなく)。
日本語の言葉が通じない。国語力が落ちている。
○高 校 家や地域で働いたことがない。
自己中心的。
活発・知的欲求度が低下しているか(?)
○大 学 大学生が子どもになってきた。
学生が堂々と遅刻してくる。
考え方や礼儀などにおいて大学生らしくない。
自主的に研究課題を発見したり、取り組む姿勢に熱意が薄くなったように思われること。
授業中、私語が非常に多くなった。講義をあまり理解できていないのに質問がまったくといっていいほど無い。
○教育
 委員会
以前よりも子どもっぽくなっている。

2 仕事の現場・教育環境に関して
○幼稚園 管理体制の強化。
○小学校 現場から見て多数の教員が反対する不合理なことでも、上からの力で押し切られてしまうため、無力感も漂っている。
日の丸・君が代の強制、人事考課など中央による教育現場の統制、管理化が強められている。
社会の目が教育現場に厳しくなってきた。時間的ゆとりが無くなって来た。
文部省や教育委員会の通達だけで、何が子どもにとってBetterかと考えない。
管理強化。一人一人の違いを認めなくなってきている。
○中学校 全体的に管理的で、職員の自由な意見を言う雰囲気がなくなってきている。
○高 校 自由裁量の部分が減り,厳しくなってきた。 ・国家の統制が強くなってきた。
○大 学 改革が叫ばれ、現場を無視した無茶苦茶な改組、人員削減、予算削減が押し付けられる一方で、会議や書類作りの雑用が急増していること。
大学の自治や学問の自由が失われてきている上、学生の教育指導で専門教育外の指導に多大な時間と労力を要するようになってきた。
少しよくなってきた。これからも少しよくなる。
○教育
 委員会
教員の平均年齢と精神的固着。

3 親や社会に関して
○幼稚園 自己中心的な考え方の横行。
○小学校 親、子どもによい子を求めすぎ、いい子でないとかわいがらないという人が増えている。また親の都合で子どもをふりまわす。
自分だけ良ければ(現在のことのみ)、理想や人々の幸せなど考えることがダサイと思っているのではないか。
親の権利意識、自己主張をする人が多くなった。親が自信をもって子どもをしつけないことが多くなった。
学校を信頼していない。親と担任とのよい関係が作られるまでに長い時間がかかる。
○中学校 親が親としての責任を果たしていない。小さい頃はペットのように可愛がり、手に負えなくなると放り出す親が増えている。
○高 校 親の教育権放棄とも思える状況が一部あり。社会;学校一般に関して無定見な批判が多い。又、言うは易くで、現場を知らないと思う。
子どもを管理しようとしている。
○大 学 自己中心的で、正義感・公正さが欠如している。
学歴偏重がひどくなっているけれども、これからよくなる。
親も社会も幼児化しているのではないかと疑われる。
○教育
 委員会
割合臆せず学校にもの申すようになった。社会も学校も互いに言い合う関係になれていないので多少 ギスギスするが、やがて成就すると思う。いい傾向ではないか。
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