index next

P.01


徳井一郎
◯小学校
・遊ぶのに忙しい・今に残る傷跡が両膝、両肘、頭にある。
・無限小の世界・半分の半分の半分…とどんどん進んで目に見えないくらい小さくなってもその中に世界があって私が居て、また半分の半分の…世界があって私が居て、…不思議な気分にひたる。自宅の臭い便所の中で。
◯中学校
・先進国の刑務所・中学校のまわりの麦畑、桑畑、雑木林が多摩平団地に変わる。立小便がやりづらくなる。団地は狭くて閉じ込められた感じ、こんな家に 
は住みたくない。
◯進学
・得な世代・同世代の絶対数が少ない。入れるはずのない学校に入れる。
◯立高
・もがけばなんとかなる・一年生・えらい学校に入ってしまった。授業がさっぱりわからない。周りの人にはわかるのに。自殺する人の気持ちが解かる。二年生・諦めないなら、わからないのに慣れるとわかるようになるもんだ。
・進学・50/50で行けそうなところ。北大なら雪があってスキーができるだろう。

北海道はオショロの浜で、自分で建てた家にひとり住む仙人。
(左手にもつ紙には、「17才から36年きたジャンパー。ごくろうさま」と書いてある)
index next