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◯北大
・スキー・藻岩山市民スキー場の下近くに6年間住む。
・興味・その1・便利な世の中を造る技術の基は何だろう。その2・彼女の目はいったい何を見ているのか、そして私の目は….。色、形、そして認識とは何ものか。
・専攻・工学部応用物理学科応用光学講座
・卒論・一枚の白黒フィルムにカラー画像を記録する理論の実証実験。うまくいく。
・修論・光ファイバーのスイッチングの実験と理論。これは、空中分解してデッチあげて通す。
・影の修論・現状認識の記録・教官全員と院生学生にレポート提出を求め、まとめて本にする。
・進路・就職したくない。進学もしたくない。留学だったらおもしろそうだが、すぐは無理。4件応募する。卒業後、フリーター生活に入る。札幌で舞台照明助手、東京で日本語教師。
◯留学
・先・UCSD(University of California in San Diego)。卒論の理論を出した先生に呼んでもらえる。 
・発見・1・自分より手先の器用な人はめったにいない。 2・とんでもなく頭のいい連中がけっこういる。こいつらと競争するなんてご免こうむる。 3・強い自己主張と合理主義の社会は良くもあるが自分には合わない。 4・道元の正法眼蔵に出会う。いったいこの非合理は何だ。
・退学・一年半後、丼をひっくり返すことに決める。帰国(1972終)。
・確認・1・やりたいことだけやる。2:学問は止める。就職はしない。付き合いもしない。3:最低収入で生きる。
◯さてどうする
・夢・船を作って南の海へプーカプカ。
・現実1・お金がいる。北海道で土方(家の作り方と壊し方)、ちり紙交換、家庭教師、塾、通訳。神戸で自動車工、日本語教師、技術翻訳。
・現実2・家がいる。作ろう。四角い家では船作りの練習にならん。持ち運べるドームにしよう。
・現実3・土地がいる。港か入り江のある田舎はないか。高校の地図を広げ目星をつけて5万分の1の地図を取りよせ、ヒッチハイクで現地に行き野宿しながら歩き回る。紀伊半島伊勢志摩地域、四国土佐市
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