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・8・行動1・1999年12月全部:ねずみ穴の追跡。築22年の自宅の土間15坪がねずみに占領される。敵は土中。追跡開始。遺跡発掘の如く。ムム長期戦になるな。東京の地下鉄のようだ。ウーンねずみは偉い、いや人間がねずみ並なのか。証拠写真を撮る。埋め戻す。いったいやつ等はどこへ行ったやら。
・9・行動2・2000年4月前後の20日間くらい・音階を聞く。純正律と平均律の構造を人からもらい、ハッと気がつき、昔ためたテープを聞く。今でもジミヘンの音は涙がでるくらい気持ちがいい。あんなに音程もリズムも狂っているのになぜかという謎。ギターでは平均律しかできないはずなのに、音は上げられても下げられないはずなのに、ということは、下げ目に調律しておいて普通はかまわず音を出し、決め音だけ持ち上げて出しているのか。バイオリンの音階は個人差はあるが明らかにピアノとは違う。歌手は一人一人固有の音階を持つようだ。中森明菜の上がりすぎと下がりすぎが気持ちいい。美空ひばりの音は実に気持ちいい。それにしても音程の悪いプロが多い。高校のフロッグスでブラフォーの
コピーで音を拾うとき、あるはずのない高いきれいな変な音があった。あれはブラフォー固有の音階のせいか。今のはやり音楽のつまらなさの一部はピアノの普及と電子楽器の完璧な平均律のせいではないか。ならば、今の技術をもってすれば、各調ごとに純正律の音階をもち、かつ、ちょっと上げたり下げたり手調節できる電子楽器をつくれるはず。
◯終わりに向かって
・生まれて初めて木から落ちる・50を過ぎて、崖の木の剪定中に雪の上に落ちる。ケガはなし。気持ちのショック大。もはや自分のバランス感覚に自信がもてない。この冬には、階段を踏み外し、しこたま痛い思いをする。
・細かいところが見えない・老眼がすすみパソコン基板の設定に老眼鏡と虫めがねがいるので作業性がとても悪い。その上ピンセットの先が震える。自慢の手先の器用さも、もはやおしまい。
頭の血管が切れる・ある朝、起きると世界が揺れていてまっすぐ立てない。数時間で歩けるようになって、病院へ行き、NMRを撮る。自分の脳みその形を見る。異常なしとのこと。処方なし。そして、数
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