【先生方からのお礼の手紙】
●秋山良治郎先生(体育)
厳しい残暑が続いております。この度は「泰山木」創刊号ご送付ありがとう。仲間にやさしい思いやりある内容、感激です。これからも益々内容ある続刊を期待します。小生も古希を過ぎ、相変わらず元気に暮らしております。ご休心下さい。時節柄ご自愛の程を。右お礼まで。不一。
●長里千彩先生(化学)
拝啓 暑い日が続いていますが、お元気で御活躍のことと存じます。この度は立高16期情報誌をお送り戴きありがとうございました。泰山木の木下で集う友情の温かさに感動しながら一気に読みました。創刊号とありましたが、私は二号のようにも思われ、三号、四号……と発展することを楽しみにしております。会員の一人として私も二〇〇〇円を同封させて戴きます。御身お大事に。編集委員の皆様にもよろしくお伝えください。かしこ。
●酒井俊郎先生(社会)
前略 「泰山木」を送ってくださってまことにありがとうございました。こういう形で昔の仲間に会えるということはとっても嬉しいことです。編集にかかわっている方々がそれぞれに多忙の中を大変な努力でまとめてくださっていることに心から感謝します。
それぞれの文を大変興味深く読みましたが、仕事がら今の教育についての“アンケート構成”に特に関心をもちました。現在の教育についての問題点が集約されているように思いました。例えば
「教師になってよかったと思いますか」
という質問に回答者の全員が「思う」と答えていること。
「教師になったことを後悔したことがありますか」
という質問に一名を除く全員が「ない」と答えていることなどは、とても心強く感じました。 |
また「仕事の現場・教育環境に関して」のところで、大部分の人が問題点として“管理体制の強化”をあげていますが、その通りだと思います。アメリカのシルバーマンが書いた「教室の危機」という本があります。一九五〇年〜六〇年代にアメリカでは多くの教育改革を行なったが、そのことごとくが失敗であった。その最大の理由は学校の現場で働いている教師や好調の意見を聞こうとしない、外部からのあるいは上からの改革であったからだと述べています。
シルバーマンに言われるまでもなく、ぼくも、中学校、高等学校、大学、それに教育行政と、半世紀にわたる教育現場での体験から、心からそう思います。
にもかかわらず、かつての臨時教育審議会もそうでしたし、現在の教育改革国民会議も同様ですが、その委員の中に、教育の現場を知っている人は一人か二人しかいません。彼等の教育の現状に対する認識は、ほとんどマスコミの報道に頼っているだけなのです。それでどうして適切な改革案が出せるというのでしょうか。現にどうあるかという実態の正確な認識の上に立ってこそ、どうあるべきかという問題が追求されなければならないと思うのです。現場で一所懸命努力している先生方が「管理体制の強化」を感じるような現状はまことに残念なことだと思います。
とっても驚いたことがあります。なん人かの人が書いていますが、浅見さんが亡くなったという記事です。ぼくも“あの、いつも元気で、いつも笑顔だった浅見さんが”という気持ちでいっぱいです。心から彼女のご冥福をお祈りします。一言お礼をと思ってペンをとったのですが、つい余分なことまで書いてしまったような気がします。
改めて心からお礼を申し上げるとともに、皆さんの、今後ますますの活躍を心からお祈り申し上げます。 |