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★★作って食べてみた★泰山木編集部
 本年2月15 日の「泰山木」編集会議に合わせるようにして、カリフォルニア在住の若井(旧姓)千鶴さんから、お便りと一緒に、あの「玉丼」のレシピが送られてきました。
 同期の皆さん、食堂の玉子ドンブリの味を覚えていますか?  そう、あの頃のです。彼女にとって、思い出の味であったようですね。
 残念ながら自分は食べた記憶がないのです。覚えているのは「あげだま」だけ。あの頃はそばはなくてうどんだけだった、とは最近聞きました。その味がどんなものであったか、なんてさらに忘却のかなたです。編集会議終了後は、早速「味わう会」に変身です。
調理する人・尾崎成孝くん
 ここは松本(旧姓井上)節子さんのご実家の台所。調理役するのは、“タンチンプニン10年”(諸国で単身赴任の悲哀を味わった)時代の経験を生かして、尾崎成孝君。「あれ、包丁がぜんぜん切れないぞ」「俺、包丁砥ぐの得意だから砥いでやる」と自分。なにやら泥縄の様子、でもまあ、何とか始まりました。
 たまねぎを刻んで炒める。溶いた卵を流し込む。しょうゆを数滴たらす。どんぶりに盛ったご飯の上に乗せる。え、もう出来あがり?

●撮影/岩野浩二郎
 さっそく、試食です。ひと口目の栄誉は自分に。「うまい!」 隣の人に渡します。ひとつの丼の「まわし食い」が始まりました。
 「おいしい」「シンプルでいいよね」「砂糖を使っていないから、安心して食べられるわ」「昭和30年代後半の味だね」「古代の味再現みたい」 
 ……かくして、好評のうちに玉丼試食会は終了しました。
千鶴ちゃん、どうもありがとう。皆さんも一度試してみてください。               (内田泰明記)
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