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どういうわけか、この『平家物語』は「清盛の最期」で終わっている。したがって清盛の死後から始まる「驕れる平家」が亡んでいく、本当の意味での盛者必衰の過程も、あるいは自分が好きな関東武者の活躍が描かれた場面がみられないのは、少しばかり残念な気がする。
最後に、少々観光案内的になってしまったきらいがしないでもないが、ヴィジュアル本ということで仕方がないか。いつか機会があったら、｢泰山木講座」で小島先生に平家物語を講義していただけたらいいなと思っている。「合戦場面を是非」などと注文をつけたら叱られるだろうか。 |
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