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泰山木講座の第三回目は、悟りについて体験するの巻。ご指導下さるのは、同期の友、臨済宗の生田恵稔師、あの生田稔君である。さても、その坐禅の会顛末記――。
  坐禅指導☆生田恵稔師(珠陽院住職)

■前段 はじめに


 『新編武蔵風土記稿』多摩郡之二十、瀬戸岡村の稿に寺院として、次のようなくだりがある。
「珠龍院、寺地、五畝、村の西によりてあり、禅宗臨済派、小和田村広徳寺の末山なり、来迎山と号す、開山桃英洞和尚 応永三十三年十月九日示寂す、本尊弥陀、木の坐像、長一尺五寸、客殿に安す、御朱印寺領十石を領せり」この珠龍院とあるのは、われらが同期・生田稔君ならぬ恵稔和尚が二十三世住職を務める古刹(開基は応永八年ということですので六百二年前)で、現・東岡山珠陽院ということになります。
 今回の泰山木講座は、平成15年の新年にあたり、往時のワルガキだった恵稔和尚お導きのもとに、俗世から離れ少しでも「真実の自己に目覚めること」にトライできればとの趣旨から1月5日朝9時30分から立高16期20名の参加のもと同院本堂にて坐禅会を開いていただきました。
 恵林寺山門上の快川紹喜国師の『安禅不必須山水滅却心頭火涼』とは反対、寒さの厳しい朝、心頭を滅却とまではいきませんでしたが、各位それなりに感ずるあるいは思うところのあった日であったことと思います。やれやれ ……。
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