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表3 回答率順位(総数:65ポイント)
第1位 健康(医) 47(72%)
第2位 趣味(充) 40(62%)
第3位 仕事(職) 30(46%)
第4位 ボランティア活動(充) 25(38%)
第5位 介護(医) 20(31%)
第6位 夫婦・人間関係(充) 19(29%)
第7位 年金(職) 17(26%)
第8位 「充」その他 14(21%)
第9位 田舎や海外への移住(充) 12(18%)
第10位 医療(医) 9(14%)
第10位 「職」その他 9(14%)
第10位 起業(職) 9(14%)
第13位 投資(職) 8(12%)
第14位 「医」その他 5(7%)
 ● 「趣味」「仕事」「夫婦・人間関係」に高い積極性
 男女に共通してモチベーション(積極性)が高い項目(ともに第1群に属する)は「趣味」「仕事」「夫婦・人間関係」だが、これに「ボランティア活動」を加えていいかもしれない。逆に低い項目(ともに第3群に属する)は「田舎や海外への移住」「介護」「年金」。

 ●男女間の大きな違いは「起業」「医療」「仕事」「健康」 男女間に大きな変動が見られるものは、
 ・起業……女性12位↓男性8位、ポイント差4
 ・医療……女性8位↓男性12位、ポイント差4
 ・「充」その他……女性8位↓男性4位、ポイント差4
 ・仕事……女性4位↓男性1位、ポイント差3
 ・健康……女性3位↓男性6位、ポイント差3
 であるが、これは、個人的志向というより、良くも悪くも〈ジェンダー性〉を反映した結果ではあるまいか。
 つまり、「医療」「健康」に女性のモチベーションが高く、「起業」「仕事」に男性のモチベーションが高くて、その差が大きいということは、男女それぞれがおかれている社会的、文化的背景を反映しているのであって、16期だけのの特徴ではあるまい。

 ●不安だから関心も高い「介護」「年金」 興味深いのは「介護」「年金」の順位である。前者は女性14位、男性13位、後者は男女ともに15位と、「積極度」が低い(不安を抱えている)。
 ここで表3「回答率順位」という表を見てほしい。これは何に関心が高かったか」の冒頭に掲げた三つのグラフを一つにまとめたものだが、これで見ると「介護」は「回答あり」が20名(31%)で第5位、「年金」は同17名(26%)で第7位と、比較的高い回答率を得ながら、「積極度」という視点から見ると、ともに低い得点しか得ていないのである。これは我が16期生が「健康」へは比較的高い「積極性」を示しながら(女性第3位、男性第6位)、「介護」「年金」という制度的問題に対して強い不安と高い関心を抱いていることをあらわしている。
(ここでひとつお断りしておく。「夫婦・人間関係」「田舎や海外への移住」という項目だが、回答の中のいくつかに「夫婦」「人間」「田舎」「海外」の文字のいずれかに丸をつけ回答したものがあったということ。「関係」といっても「夫婦関係」か「人間関係」か、「移住」といっても「田舎」か「海外」か、いずれかに思いを込めた回答であったと推測されるが、集計の段階で、この違いはネグレクトした)
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