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内神田立高会がぼんやり形をとりだしてから、もう足掛け５年になる。
高校時代から、気配りと面倒見の良さ、とりわけ女性への気遣いでは右に出るも
のがいない、といわれた長澤の人柄に惹かれ、彼の勤務先ファッションのナイガイ
のある内神田周辺に集まりだしたのが、そもそものはじまりで、彼の八王子三中以
来の盟友（何しろ長澤は、今も“よっちゃん”と彼を呼ぶ）にして隣町大手町の三
和銀行にいた浅海が立ち上げに協力、同じく八王子三中仲間の、好奇心旺盛にし
て今もなお、コンピュータソフトの普及のかたわら、夜の東京探訪にもおとろえぬ情
熱を傾けるアクティブシニア、内田エスコの高取と、立高八王子人材の層はまこと
に厚い。
ここに、立高16期の数学三傑のひとり（諸説あるも、いずれにもノミネート）日野
の俊英、岸野が農水省を退官後内神田近隣に降臨、以来彼の驚嘆すべき博覧強
記をもって、次々と俎上に上がる、嘗ての多摩の美少女連のプロフィールにくっきり
とした輪郭と色彩の加わるところとなり、爾後わが内神田立高会は毎回異様な盛り
上がりを見ることとなったのである。
これに、竹橋・気象庁のお天気おじさんこと、もと予報課長の青木が現在の勤務
地であるつくば市から多忙の合間を縫って駆けつけてくれ、にこにこと、東京駅２３
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