六本のメールより
 
(本原稿は16期のメーリングリスト「立高16期」に寄せられたメ
ールに若干の修正を加えて掲載させていただきました.構成・
若井千鶴)
 

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その1 井上智子先生のお礼状
(6月10日、野口住江さんより)


 6月4日の華甲同期会、大勢の同期生と先生方の出席で大いに盛り上がり、また、母校には泰山木の記念植樹、そして、これまで同期会に、健康上参加ができずにいた木村富美子さんも植樹に参加するなど、実の多い会になったと思います。
 これも立高生の持ち味である、それぞれが自発性を持って参加しお互いを尊重しあいながら、協力した結果かと思います。
 井上先生には、校歌の伴奏をしていただいたり、ご祝儀も頂戴しましたので、少々のお菓子をお礼に送りました。その際、二次会カラオケ屋さんで合唱コンクールの課題曲を合唱したことなど書き添えました。本日、先生よりお礼状が届きましたので、ご紹介いたします。


〈井上智子先生のお礼状〉


「思いがけないプレゼントと嬉しいお手紙を有難うございました。
 二次会では、合唱祭の時の課題曲を合唱なさった由、よく皆覚えていたものですね。心暖まるおもいです。一緒に歌える歌があるってし
あわせなことですね。16期は1年ごとに幅広く、そして深みのある学年になるようで、すばらしいと思っています。
 あの時、私は自分の60年前を思い出していました。
 特にあの年の8月15日、私は繰上げ卒業でもう教師になっていたのですよ。
 すべて忘れられない日々です。皆様の生まれた頃になるのですね。
 戦争から平和に一日にして変わったこと……そんな経験をした人はどんどん少なくなっているので、その点だけは私も稀少価値のようですね。どうぞ皆さん揃って御健康であるようにと祈っています」




その2 泰山木の花への思い
(8月5日、野崎晴美さんより)


 6月4日の華甲同期会は、私にとっては、今までの16期の同期会のうちで、いちばん心に残る会となりました。特に「泰山木の記念植樹」の発案から実現まで携わって下さった方々には、心から感謝したいと思います。
 記念植樹の当日は、副校長先生と聞いていたのですが、大澤校長先生が来て下さったので、びっくりしてしまいました。
 『泰山木』は第一号からずっと立高の図書室に寄贈していますが、私が贈るようになってからは、校長先生を通して、図書室に置いていただくようにしていました(青春の一時期を立高という学舎で過ごしたという共通の思い出を大切にしながら、今なおこのような交流を続けている卒業生たちがいるということが、何らかの形で、じかに若き立高生たちに伝わるかもしれないという思いから……)。
 校長先生が代わるたびに、便せん四〜五枚に私たち16期生の今までの活動と立高への思い、「泰山木」の花への思いを書いて、送らせていただいてきました。先日、七号を送ったばかりで、記念植樹の件についても、校長先生の快諾を得ている旨、感謝の気持ちを綴っておきました。
 記念植樹で校長先生にお会いした時、すぐ、いつもの手紙の野崎とわかっていただけました。私も覚えていただけていたうれしさから、つい、当日、私がつけていた、根岸さんの泰山木の花のブローチの話までしてしまいましたら、「ほんとうに、皆さんの『泰山木』への思いは深いのですね」とつぶやいておられました。私は、富美子さんの「泰山木の思い出」の載っている五号をお贈りする(その時は別の校長先生でしたので)お約束までしてしまいました。
 ハイアット・ホテル、ラプソディーで行われた同期会の方も、ほんとうによかったですね。
 大野春樹さんのパライソの演奏で秋山恵美子さんの歌が聞けるなんて思ってもいませんでした。「立高時代を思い出して、涙が出ちゃった!」と言っていた友がいました。




その3
 木村富美子さんからのメッセージ
(7月5日、梅原幸子さんより)


 華甲同期会では、皆様と一緒に「青春時代」が取り戻せたようで、とても楽しかったですね! お世話役のみなさま、お疲れ様でした。みんなの笑顔が、それぞれ輝いていて……。
 蓄積されたパワーが全開するのはこれから(?!)と確信しました。
 十一時からの〈記念植樹会〉では、木村(山下)富美子さんが出席されることもあり、急遽ビデオ撮りを頼まれましたが、ご覧になるのを、楽しみにしていらっしゃるとうかがいました。
 不出来で心苦しいのですが、ただいまダビング中……近日中に送る予定です(勿論、富美子さん承諾の撮影です)。
 酒井先生、富美子さんの元気なお姿をご覧になり、とても感激していました。
 富美子さんから、ビデオを通して皆様にメッセージがありました。聞かれていない方のために記します。


〈木村富美子さんからのメッセージ〉
「今日は植樹祭に参加することができて喜んでおります。泰山木の土かけをした時は、この木が大きくなって命をつないでくれるのかなぁーと思ったら涙が出て止まりませんでした。直接、同期会には参加できませんので、大勢のみなさまにはお会いできませんが、会
が盛会であることをお祈りしております」


 息子さんから、
「母は今日の植樹会をとても楽しみにしていて、毎日頑張っていました。そして皆さんにお会いできて、こんなに嬉しそうで生き生きした母を見るのは久し振りです。ありがとうございました」
 妹の川俣(山下)あけみさんからも、「感謝でいっぱいです、皆様へよろしく」とのことでした。
 中島さん! 植樹会の写真、早々にHPとブログにありがとうございます。
 参加されたみなさん、白手袋にスコップ、高貴な気分になって土かけしてましたよね!
 上村さ〜ん、いろいろありがとうございました!
 あの植樹した泰山木と共に、さぁ! わたしたちも、これから再出発ですね!




その4
 富美子さん参加できて、
         よかった!
(6月8日、野崎晴美さんより)


 当日心配された雨もなく、健康状態も落ちついた木村富美子さんが、息子さんと妹の川俣あけみさんに付き添われて、出席できたことは、ほんとうにうれしいことでした。清楚な姿で参加された富美子さんは、顔色もよく、泰山木の白い花のイメージに重なって、とてもきれいでした。一週間ほど前から、あけみさんと連絡をとりあいながら、富美子さんの体調とお天気が、富美子さんの出席実現に幸いしますようにと願っていた私は、中島さんがホームページに載せて下さった記念植樹の写真を見ながら、「よかった!!」と感激しています。




その5 木村富美子さんのお礼状
(6月15日、梅原幸子さんより)


 ビデオを送った木村富美子さんより(40分を二本送りました)、先日、ご丁寧なお礼の手紙が届きました。
 彼女のお人柄が偲ばれる文章が、綺麗な文字でびっしりと便箋に書かれていました。以下十六期の皆様へ、抜粋です。


〈木村富美子さんより〉


「ビデオが着くなり、待ちきれず拝見させていただきました。
 私も係わった泰山木が20年、30年と大きく育ち、私の生きた証を残せたという感動は大きいのです。立派に育ってねと、語りかけたら涙があふれて止まりませんでした。
 華甲同期会は雰囲気がよく伝わって、私も参加してるような気分になりました。久しぶりに声を出して笑いました!
 名札を見たくて画面に顔を近づけて確かめたり、巻き戻しを繰り返したり、忙しかった!!
 先生方もお若くお元気で嬉しくなりました。
 このような優しいお気遣いをして下さった『泰山木』編集委員の皆さんにどうぞ宜しくお伝えください。
 十六期であることを幸せに感じると共に、優しい仲間に支えられながら闘病生活を続ける力が湧いてまいりました」


 お電話での声もしっかりと力強く、ただ喜んでいただければとの一念で引き受けたのですが……とっても喜んでもらえてよかった!! 共に感動を分かち合えた喜びで、私も胸が熱くなりました。
 秋山さんが歌われた、
♪地図さえない〜それもまた人生、
 あぁ〜川の流れのように♪……?
を何度も巻き戻してご覧になっていることでしょう!




その6 植樹泰山木 その後
(6月7日、上村文雄君より)


 仕事が小金井だったので、帰路、タイサンボクをチェックしてきました。木は泣く(常緑樹の葉が下向きになること、吸水不良の可能性)こともなく、順調でした。おそらく畑から掘り上げて最低、10日は経っているでしょうから、いまのところは心配ないとおもいます。各位のご心配事のご報告まで。