自分で撮ったスミレの写真集
●そうですか。実際にこの高尾自然科学博物館では、どんなお仕事をやっておられるのですか?
○新井 高尾自然科学博物館というのは、基本的には三多摩地区を中心とした自然史博物館という位置づけにあります。常勤は私のみで、非常勤の2名と合計3名の学芸員で観察会を実施したり、いろいろな相談を受けたり、展示企画をやっています。相談というのは、植物や動物に関することがほとんどで、来館者はもちろん、一般の自然愛好者たちのサークルの人たちや、小学校の先生か |
ら、よく質問やアドバイスをもらいます。もともと専攻は植物でなかったので、最初のうちは植物関係は答えにくいこともあったんだけれど、いろんな人に出会って教えてもらい、助けてもらっているうちに、自分の得意分野を見つけだすことができるようになりましたね。たとえば、スミレという花をご存知でしょうが、僕はスミレの花が大好きで、『ザ高尾・・・すみれの詩』(のんぶる舎)というのと『スミレ賛歌』(講談社)、そして『高尾四季彩』(のんぶる舎)という本をこれまでに3冊ばかりを出させてもらっています。 |