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あうようにカリキュラムが変わってきています。今後は限られた人員や予算を合理的に活用する意味でも、こうした学校の総合学習における自然教育との連携を強めたいですね。いわば、博物館と学校の先生、そして子どもたちという関係を強めたいと。現に、いつだったか立高の同じ 期で小学校の先生をやっておられる柏木さんだったかな、学校の野外学習を多摩丘陵でされているところを偶然お会いしたことがありますし、また当館が実施した観察会にも同期の方が参加してくれたことがありますよ。学校の先生は子どもたちを扱う「プロ」ですから、その方たちと連携することにより、直接私たちが子どもたちとふれあうのとは違った効果が期待できるんじゃないかと思います。そのことによって私たち学芸員の活動がよりシステマチックになり、ふだんの観察会の内容も変わってくるのではないか・・・・。そのぶん僕ら学芸員もいっそう研鑽を深める必要がありますね。
●そうですか。 期の同輩たちにもやはり多摩の自然が好きな人が多いし、また年齢とともに自然と親しみたいという欲求も高まっています。最後に
そうした皆さんへ、何かメッセージでもください。
○新井 はい、ぜひ皆さん、自然と親しくなっていただきたいですね。自然って、自分の身の回りにもまだいくらでもありますから、興味を持てばいろいろ見えてきます。まず、五感を働かせる。庭や道端にだって、見えてくるものがあるし、耳を澄ませば鳥の声も聞こえてきます。すると第六感もやしなわれてきます。そして、高尾自然科学博物館においでください。土曜休日は来館者観察会などで結構忙しく、あまりお会いできないでしょうが、平日であれば少しは余裕があります。小中学校の先生も、どうぞご遠慮なくご相談ください。それに、立高 期会による企画も大歓迎です。
●そうですね。折角ですから、高尾の自然など誰か関心や興味のある方が、観察会の音頭でもとってくれたら実現できそうですね、そして「泰山木」誌上で再現できたりしたら面白いですね。誰かいませんかね?
○新井 ええ、それは面白そうですね。平日なら僕は大丈夫だと思います。
  
       (2000年1月29日取材)

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