●やっていて面白かった?
○清水 うん、まあそれなりにね。
●そういうことをやろうとした、入社のきっかけみたいなのって何?
○清水 えへへ、それがわかれば苦労しないすけどね。
●どんな生活してたの? 毎日やっぱり朝行って、すぐまっすぐに帰って来て・・・。
○清水 そうそう。
●そういう生活ってオレにはとてもできなかったけど、何年ぐらいいたの?
○清水 えー、 年まあ 年弱ね。それで親父が病気になったこともあって辞めた。
●いよいよ清水飼料二代目ですか。
○清水 うん、親父が寝込んじゃったからね、わざと。
●わざと?
○清水 病気のフリしてたの。肉体的にはなんともない。
●本当? 親父さんの陰謀にまんまとはまったんだ。 |
○清水 ただね、精神的なものはいろいろあったんだろうね。本家と会社をめぐってあれこれあったし、親父としてはもう辞めて息子に継がせたいけど息子はなに考えてんだかさっぱり分からん。かと言って、継げとも言えない。だから寝込んじゃうしかなかったんだな。
●それで、継いだ。
○清水 そう。ほら、庭にいま白と黒のチャボみたいな鶏が二羽ぶらぶらしてるでしょ。いつも白い鶏が勝手に行くと黒い鶏はうろうろと後を追っかけて行くんだけどね、あれと同じでね、僕はさ。
●黒い鶏になっちゃった。アハハ。
○清水 そう、アハハ。(皆で大笑い)
◎でも、どうして芝居だってわかったの?
○清水 だってその後ぱっとよくなっちゃったもん。
●アハハ。よほど嬉しかったんだよ。 |