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それを捨ててたら臭くてしょうがないから乾燥させて処理して溜めてたんでしょう、なんか使えるようにすると。それと蛋白源であるということでね。要するにリサイクル。早い話、そのリサイクルの仕方を間違えたんですよね。
●素材の扱いを間違えた?
○清水 いや、くれるべき対象を誤った。
●そういうのがあってもいいんだけど、食べさせる相手が違ってたということ?
○清水 もっと管理しなくてはいけなかったよね。
●それを豚に食わしたらどうなんですか?
○清水 問題ないでしょ。
●鶏でも?
○清水 ない。と言うのは、まず発病のメカニズムがわからないですから。免疫不全。要するに免疫細胞の中の生理的な機構の中で解明されるのだろうけど、それがどういうメカニズムから起こるのかはわかっていない。
●でも、今までそういう肉骨粉みたいなものを飼料に混ぜて食べさせている例って、いっぱいあるわけでしょ?
○清水 配合の原料ですから、いっぱいありますよ。ブロイラーとか豚なんかもう当然のごとく使わなくちゃ、採算的に合わなかった。骨粉だから、カルシュウム源とか燐の原料として使っているわけ。現に、有機燐として供給している製造メーカーが調べられているでしょ。
◎なんで豚とか鶏ならOKなんですか?(とドラちゃん)
○清水 発病する期間の問題があるじゃない。狂牛病が発生するのに3年くらいかかるって言われてますよね。でもそれまでに鶏なんかは処理しちゃうから。
●ああ、そういうことか。
○清水 だから肉牛も弱齢牛肉はいいんですよね。発病してないから。
●どうせその前に殺して食ってちまえばいいんだから。
○清水 そう。狂牛病は脳の蛋白源がスポンジ状になるという脳の病気ですからね。
●3年くらいじゃ、まだ脳に行かない?
○清水 到達しないみたいですね。
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