■後段 参加者感想の例
○田中蓉子さん
お寺での坐禅とはどんなものか初めはとても緊張しましたが、1時間の行はあっという間で、とても短く感じました。膝を痛めているため足を組むことができず、椅子に腰掛けての坐禅?は、自分の中でどうもピシッとせず、厳しさが足りない気持でしたが、たとえ真似事でも終わった後はとても清々しくすっきりゆったりとした気持になったのはなんとも不思議でした。坐禅の後にいただいた甘酒のなんと美味しかったことか! 貴重な体験をさせていただき、生田恵稔師に感謝です。
○丹羽 豊くん
本格的な坐禅会というものにはこれまで参加したことがあったかどうか記憶がはっきりしていなかったが、生田住職に肩を叩いてもらってこんなのは初めてだとわかりました。昨年の夏以来、○○肩とやらで痛むので何か効果があればと願っていますが、1ヵ月後の現在、顕著な変化はありません。座り方については、「結跏趺坐」、「半跏趺坐」、「正坐」のうち簡略型の「半跏趺坐」と
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したので何とかもちこたえられた。(以下長文を略。丹羽くんごめん!)
○内田泰明くん
就職して間もない二十代半ば、内務から営業に回され、都内のデパートや地方の小売店の担当者との付き合い、売り上げ目標達成に悩み、精神的な救いを坐禅に求めたことがあります。会社が終わった後、谷中の全生庵の坐禅会に参加したり、八王子郊外、山田の広遠寺の日曜参禅会などに通ったりしました。しかし、もともと「熱しやすく冷めやすい」性格の持ち主のこと、それも一時的で、三ヵ月ほどで坐禅とは縁切りとなり三十余年、そんな若い頃の思い出に浸りながら、心地よい響きとともに、生田師の警策を背中に受けました。ところで、自分の平常時での脈拍は60前後であるのに、心静かに坐禅のような瞑想状態でいる時は、50台前半まで落ちます。坐禅を通じて高邁な宗教的境地に到達するなど、煩悩多き自分にとってはあり得ないことですが、これもひとつの効果といえるでしょう。機会があればまた参加したいものです。
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