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丹羽●世界遺産にも登録されているキリマン ジャロの登山には、ガイドの同行を義務づけ ていますね。
岸本○それに貴重な自然環境を守るために一 日の入山者を制限しています。はじめ一日 100人という案が出たのだけれど、それだ とオーバーユースになるということで60人 になったそうですよ。
丹羽●60人というのは山小屋に泊まれる場 合のことで、それを超えた場合はテント泊と いうことになるのかな。僕のキボハットでの 経験は、そのケースだったのかも知れない。
岸本○10年前は今と事情が違っていたかも しれませんね。でも、今も実際にはガイドの ほかポーター、それにキッチンボーイなど、 山に入っている人数はかなりになります。私 たちは10名のツアーでしたけれど、これに ガイド5人、ポーター10人、

風がお尻を撫でていく
はこれを厳格に守ってたんですが、外国のグループは結構遅く まで飲んで歌って賑やかだった。基本的な体 質とか体力に違いがあるんでしょうかね。
頂上付近の氷河
丹羽●ところで、ウフルピークの雰囲気は どうでしたか。僕の経験していない世界のこ となんで知りたいなあ。
岸本○ウフルピークへ行く途中には10数mほ どの高さだったか、左手に氷河が現れるんで すが、その表面はツララがいっぱい下がって いるんです。これには驚きました。
融けゆく氷河 2015年には消滅? キッチンボーイ3人が付きましたから、大名旅行でしょう ね。(笑い)
丹羽●環境にやさしいといえば、小屋は太陽 発電を利用していましたし、僕の10年前で もトイレは水洗でしたね。
岸本○でも、あの水はどこへいってしまうの だろうと気になりました。まあ、あれだけ山 が大きければ、大地にしみこませても問題な いのかもしれないけれど……。
丹羽●でも、さすがに途中のトイレは簡素で したね。周りを板で囲ってあるだけで、下は 風通しがいい。だから紙が下に落ちていかな いんですよ。(笑い)
岸本○そう、風がお尻をなでていきました。 (笑い)
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