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この年齢になって分かった「大人の修学旅行」 

 その後電車で嵐山に行き、お決まりの渡月橋を渡った。桜には早すぎるし紅葉の時期でもなくさすがに観光客も少なかった。早々に嵐山を切り上げて、また河原町駅からホテルまで、片山さんと私とは知ったかぶりをして永野、白井さんにあれこれ店など説明しながら、二度目となるホテルへの道を歩いた。ちょうど花見小路通の老舗のお茶屋「一力」の前で人力車を連ねた舞妓さんのあでやかな行列に遭遇。みんな慌ててカメラでパチリ。
 後で分かったのだがその日(12日)から始まった「京都・花灯路 2004東山」(円山公園、八坂神社、清水寺等の散策路に五種類の路地行灯を設置)の宣伝のため、都おどりの会場から舞妓さんたちが繰り出した(5時から)、ちょうどその時に出くわしたのだった。ラッキー!
 修学院離宮組の岩野・丹羽・鷲田・金森さんをホテルで待つが帰って来ないので、昨日私達より一日前に京都入りして、桂離宮、奈良東大寺の修二会(お水取り)を見、今日は修学院離宮、仙洞御所と羨ましい場所を全部見てきた岸本(斉藤)・小柴(薄井)さん、早川さんの三人と夕食会場の「だるま家」に歩いて向かった。道すがら昨夜の東大寺修二会(お水取り)の様子を小柴さん達三人が、真っ暗闇の中、練行衆と呼ばれる僧のための道明かり用の松明が照らし出す世界の素晴らしさを熱っぽく語ってくれた。あいにく小雨の中、傘をさしての見物だったそうだが、それが全然気にならなかったということで、桂離宮ほかのそれぞれに素晴らしい参観場所がかすんでしまうほどの感動を受けたとのことだった。
 時間がなくて「だるま家」に直行した修学院離宮組と入口で再会。お店前に大きく「大人の修学旅行、立高十六期生様御一行」と書かれた立て札にみんな「わっ、すごい!」と感激。会食には不参加の予定だった国ちゃんをみんなで引き止めて、最初の夜は十一人の楽しい会食となった。予定外参加の国ちゃんを近くの駅まで見
送ってから、その後二次会を予定していたお店前で、今日の仕事を終えてから駆けつけた野口(青木)、野崎(武藤)、山岸(片貝)さんと合流(夜九時)。あいにく店がいっぱいで断られ、近くの店へ。北海道から飛んできた尾崎さんも加わって再度盛り上がった。ホテルの部屋での三次会(有志だけ)を終えて就寝したが、時計はすでに午前二時を回っていた。
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