まだやっているはずです。関根タケちゃ
んは埼玉に住んでいて、一時期名古屋
のほうに行ってたけど、内田洋行の系列
会社で、学校のパソコンなんかを扱ってい
る社長さんだと思います。「社長やって
るの?」って聞いたら「いや、社員がいね
えんだ」なんてとぼけてたけど。それ
に、翻訳やっている海津(正彦)も蝶々
が好きでね、一時は生物部で、すごく
熱心だった。
●へえ、海津くんとチョウチョですか。で
もやっぱりいろんな人生がありますね。
多士済々。面白いな。生物部のクラブ活
動って、どうだったの?
○上村 いや、結局いたずらして、遊ん
でたんでしょうね。
◎全員 (笑い)
○上村 文化祭が近づくと顧問の神谷
先生が「お.いっ」って呼んで、大鍋でカ
レーを作る練習から始めるわけですよ。
みんな学校に泊り込んでね。私は当時
からなんか作って食べるのが好きでした
から、みんなの食事担当でしたね。展示
なんかも一応は作りましたけど。
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●部員に女性はいたんですか?
○上村 女性はね、うーんと、服田さ
ん、服田春子さんと森口世紀子さん。
●森口さんっておとなしい人で、外務省
に行かれた?
○上村 そうです、外務省。雅楽の演
奏会を皇居の中でやった時に、儀典課
とかにいた彼女から切符もらってね、
デートしたことがあった。服田さんは、
われわれの仲間で生物学を初志貫徹し
た唯一の人かな、都の林業試験場へ入っ
て、公害物質を植物に吸収させるとか
いう研究で、本を出したんじゃなかった
かなあ。
◎田中 森口さんは今は金子さんと
おっしゃって、服田さんは確か久野さん
ですね、私は田中蓉子のまんまですけ
ど……(笑い)
横浜市立大学と清明寮のヘビ
●上村さんは大学では生物系なんで
しょ?
○上村 本当は獣医になりたかったん
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ですよ。物心ついたときから上野動物園
の園長さんになるって。でもやむをえ
ず、大学は横浜市大の文理学部の生物
学科に入ったんですが、下宿代がなかっ
たので、一時は羽村から往復5時間か
けて通ってたですね。羽村から立川、南
武線で川崎へ出て、川崎からとことこ歩
いて京浜急行の京浜川崎っていう駅から
金沢八景。
●真面目な学生だったんだ。意外だ。
○上村 目的はあやしいけども、学校
はちゃんと行ってましたねえ。
●卒論は?
○上村 脳下垂体っていう臓器の研究。
脳下垂体っていうのは、動物の肉体の成
長ステージに合わせて成長ホルモンを出
したり、出しすぎたら出すなとかいって
いろいろなホルモンをつくる臓器の指令
器官なんですね。それを手術で取ってし
まうとどうなるかっていう実験です。巨
人症のジャイアント・馬場を知ってるで
しょ、彼は下垂体ホルモン、成長ホルモン
がどんどん出て、遺伝的な限界に達し
ちゃったもんだから、いろんなところが |